注目のシニアルーキー宮本勝昌(50)が、今季シニア最終戦の第1ラウンドで67をマークし、首位1打差2位と初優勝に向け好スタートを切っている。
宮本は前半我慢のプレーが続く。8、9番で連続バーディーを獲ると、13番パー5ではセカンド残り260ヤードを3番ウッドでグリーン右奥6メートルにつけて、イーグル奪取に成功。最終18番パー5をバーディーフィニッシュして、スタートダッシュに成功した形だ。「グリーンが読み切れないのと、上手く距離感が合わなかったりして、苦しい時間帯が長かったですね、チャンスが上手く獲れたり、時々ミドルパットが決まってくれたので、何とかスコアになったかなと思います」と表情は明るい。
宮本はレギュラーツアーで12勝を挙げている大物ルーキー。今年はレギュラー20試合に参加し、現在賞金ランキング54位につき来季の出場シード権をすでに手中に収めている。8月に誕生日を迎えた宮本は、9月シニアツアー「コマツオープン」でデビュー戦を飾ると2位が2回、それ以外も6位、7位と一桁順位が続き、そろそろ優勝まであと一歩のところにきている。5試合目となる今季最終戦では上位フィニッシュでさらなる存在感を示したいところだ。
今週のレギュラーツアー「カシオワールドオープンゴルフ」とシニアツアー最終戦は同週開催ということもあり、出場選択に関してはギリギリまで苦渋の決断を強いられたという。「(レギュラーの)日本シリーズを目指してやっていましたが、後半賞金加算できなかったので最終的に日本シリーズを諦めたという感じではあります」と悔しさもにじませる。今季シニアには4戦に参加し、全試合トップ10入り。4試合中3試合で、宮本は最終日最終組で優勝争いを演じている。シニア初優勝まであともう1歩。「まずは自分にとってベストなプレー、パフォーマンスをすること。その結果最終的には優勝できたらいいなと思います」。宮本にとっても今季の集大成になるトーナメントで、シニア初優勝という頂上をしっかりと見据えていた。