平野智行(53)が粘りのゴルフで首位スタート時点の6アンダーをキープし、マークセンに逆転を許したが2位に入った。
「目標達成できました」と、2位賞金270万円を獲得して笑顔も出る。大会前の賞金ランク53位から33位までジャンプアップした。3番でバーディーを奪ってマークセンに一時3打差をつけた。しかし、5番で3パットのボギーをたたいた時に、バーディーを決められて1打差。6番パー5のマークセンのイーグルで逆転を許した。「マークセンはあまり調子がよさそうではなかったのでくっついていけば」と気持ちを切り替えた。後半も先に12番でボギーが来たが、14番で手前のカラーから10ヤードほどを入れてとりかえした。マークセンに迫れなかったが、6アンダーをキープした。
上位にいると「何かやらかしてしまう」という悪癖も、キャディーを務める美紀枝夫人に「僕がカッカして力まないように『落ち着いて』とか『いいんだよ』とか『大丈夫、大丈夫』とか言ってくれるんです。焦っちゃう方なんですけど、今日は我慢できた」と内助の功に感謝した。
最終戦いわさき白露に来季シード権(賞金ランク上位30人)獲得に望みをつないだ。次戦も夫人と二人三脚で出場予定。「最終戦次第というところまで来たので、今の調子を維持して何とか頑張りたい」と、もうひと踏ん張りだ。