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シニアツアー

【コスモヘルスカップ/前日】中井学は新たなスタートラインに挑戦

2022年11月02日

 チャンネル登録数29万人のYouTuberで、2015年プロテストの合格の中井学(50)が、シニアツアーデビューを飾る。

 「顔」が知られている人気者らしく、クラブハウスではプロアマ戦の同伴者だけではなく、他の参加者からも一緒の写真を頼まれることも多く、そのたびに笑顔で応じていた。

 今回は主催者推薦での出場に「ゴルフを始めたころにときめいていた方々ばかり。僕は客寄せパンダがいてもいいと割り切っていて、コスモヘルスさんに認めていただいたと思います。ギャラリーが来てくれて、そんな素晴らしい人たちが(シニアツアーには)いることを知ってくれたら」と、話した。試合については「そんなものか、と言われたくないですから、そこは抗いたい」と、デビューしただけで満足とは思っていない。

 プロを教えるプロコーチとしての実績は認められている。男子レギュラーツアーの選手をコーチするには「ちゃんと打たないと話を聞いてくれない。打って見せないとだめなので、自分のスキルを保っておかないといけないんです」という。43歳で合格した2015年のプロテストでは時松隆光に次ぐ1打差2位タイだった。指導はもちろん、自身のゴルフのスキルも十分持っている。

 平川CCには撮影で訪れたことがあり「15番と18番だけは知っていた」と笑う。プロアマ戦で18ホール回り「ティーショットの戦略性が高い」と感じたそう。また、この日は12フィートというシニアツアーとしては高速のグリーンに「僕はラインを読めるけど打てない人と言われているんです。撮影の時にパットの瞬間に声をかけられて変な打ち方をしてから、その嫌な感触が残ってイップスになってしまって。でも、このグリーンは(打てないから)タッチが合いましたねえ」と笑った。

 「ある意味、競技を捨てて教える方を選んだ。50歳になったらシニアで競技を頑張りたいと思っていたんで、今スタートラインについた感じがしています」。これまでは「人のため」にゴルフをしてきたが、いよいよ「自分のため」のゴルフも始まる。