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シニアツアー

〔ISPS HANDAやっぱり面白いシニア/FR〕首位3打差2位とした渡辺光洋、賞金ランク52位から27位へ

2022年10月23日

 渡部光洋(50)が、最終18番でバーディーを決めて単独2位に抜け出した。

 「今日はすごくよかったです」と、破顔一笑。納得できた伏線は先週の佐世保シニアオープンだった。第1ラウンド首位から最終日最終組での優勝争いで「1人だけ大崩れしてしまった」と、80をたたいて36位に急降下した。同じ小野東洋GC所属の先輩、井戸木鴻樹から「決めたことを変えずにやればいい」とアドバイスされ「最終日に違うことをやろうとしてしまった」と反省してのこの大会。崩れるどころか、スコアを伸ばした。

 2番でボギーが先行したが、すぐに連続バーディーで取り返すなど、6位からじわじわ上がっていった。7アンダーできた16番パー3で左バンカーの縁に打ち込んだが、足がバンカー内にかかるかどうかの状況で15ヤードをチップイン。8アンダー2位グループに入った。最終18番ではピン奥7メートルに乗せた。「ボードは見ました。入れたら2位だって」と、集中力を高めて沈め、単独2位でフィニッシュした。

 平安高校では平塚哲二と同期、近大では桧垣繁正らと同期だったが、レギュラーツアーでは同期のように実績は残せなかった。「シニアで頑張りたい」という意を強くして今年から参戦。QT10位で今季はこれで10試合目になった。この2位で300万円を獲得し、賞金ランクは前週まで52位から27位と、賞金シード権(上位30人)の圏内に入ってきた。「まだ足りません。あと3試合、シード権が取れるよう、静かに頑張ります」と、意気込みを話した。