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シニアツアー

〔ISPSやっぱり面白いシニア/前日〕ストップ・ザ・マークセン!前年覇者/賞金王・篠崎紀夫が狼煙をあげるか

2022年10月20日

 「ISPS HANDA・やっぱり面白いシニアトーナメント」が10月21日から3日間、静岡・サザンクロスリゾート(6,396ヤード、パー71)で開催される。3試合連続優勝中のプラヤド・マークセン(56=タイ)をだれが止めるかが注目され、昨年優勝の篠崎紀夫(53)ほか日本勢の奮起が期待される。

 昨年この大会を制した篠崎紀夫(52)が、マークセンの4試合連続V阻止を目指す。

 「今、上り調子になってきているんです」と、明るい表情をみせる。ディフェングチャンピオンに期待されるのは、マークセンの連勝を止めること。「そうなんですよね。そのための組み合わせですよね」と、第1ラウンドでマークセンと同組を知って、本人にも自覚はある。

 昨年の賞金王獲得は、この大会から始まった。最終日、マークセンと最終組での優勝争いでバック9に入って猛攻、マークセンを破って優勝し、賞金ランク首位に立った。翌週の福岡シニアも制して、その勢いで賞金王に輝いた。ゲンのいい大会でもある。「今年はマークセン、復活しちゃいましたからね。でも、僕のことを少しでも嫌がってくれたらいいですけど」と、マークセンに苦手意識があれば付け入るスキが出てくるだろう。

 今季は得意のアイアンの調子が悪く、思ったような成績を挙げられていないのも事実。賞金ランクは28位に沈んでいる。日本シニアオープンではラフからボールが出なかった。「リシャフトしてみたんです。少し硬めにしたら、日本プロシニアでラフからでも飛んでいってくれるようになった。そういうストレスがなくなりました」と、今の明るい表情に結び付いている。

 コースの印象を聞いた。「すごい大変。フェアウエーの真ん中に木があるんで、フェアウエーが狭いんです。平らなホールが18番ぐらいしかなくて、距離感が難しいし、グリーンも小さくてアンジュレーションが強い。すぐボギーになるコース。優勝争っていてもすぐに落っこちるような、ジェットコースターみたいな感じになると思います」。そんな中でアイアンの復調は光明になる。

(オフィシャルライター・赤坂厚)