「ISPS HANDA・やっぱり面白いシニアトーナメント」が10月21日から3日間、静岡・サザンクロスリゾート(6,396ヤード、パー71)で開催される。3試合連続優勝中のプラヤド・マークセン(56=タイ)をだれが止めるかが注目され、昨年優勝の篠崎紀夫(53)ほか日本勢の奮起が期待される。
昨年この大会を制した篠崎紀夫(52)が、マークセンの4試合連続V阻止を目指す。
「今、上り調子になってきているんです」と、明るい表情をみせる。ディフェングチャンピオンに期待されるのは、マークセンの連勝を止めること。「そうなんですよね。そのための組み合わせですよね」と、第1ラウンドでマークセンと同組を知って、本人にも自覚はある。
昨年の賞金王獲得は、この大会から始まった。最終日、マークセンと最終組での優勝争いでバック9に入って猛攻、マークセンを破って優勝し、賞金ランク首位に立った。翌週の福岡シニアも制して、その勢いで賞金王に輝いた。ゲンのいい大会でもある。「今年はマークセン、復活しちゃいましたからね。でも、僕のことを少しでも嫌がってくれたらいいですけど」と、マークセンに苦手意識があれば付け入るスキが出てくるだろう。
今季は得意のアイアンの調子が悪く、思ったような成績を挙げられていないのも事実。賞金ランクは28位に沈んでいる。日本シニアオープンではラフからボールが出なかった。「リシャフトしてみたんです。少し硬めにしたら、日本プロシニアでラフからでも飛んでいってくれるようになった。そういうストレスがなくなりました」と、今の明るい表情に結び付いている。
コースの印象を聞いた。「すごい大変。フェアウエーの真ん中に木があるんで、フェアウエーが狭いんです。平らなホールが18番ぐらいしかなくて、距離感が難しいし、グリーンも小さくてアンジュレーションが強い。すぐボギーになるコース。優勝争っていてもすぐに落っこちるような、ジェットコースターみたいな感じになると思います」。そんな中でアイアンの復調は光明になる。
(オフィシャルライター・赤坂厚)