シニアツアーで唯一、レギュラーツアーの賞金シードを持っている宮本勝昌。今大会ではシニアデビュー戦初優勝の期待がかかっていたが、優勝した深堀圭一郎とは5打差のトータル8アンダー・7位タイに終わった。それでも最終日は5バーディ・ボギーなしの「67」をマークして、レギュラーツアーで戦う選手として意地を見せた。
宮本は、2日目にセカンドショットを右にOBしてダブルボギーを叩いていたスタートの1番パー5をバーディとすると、順調にスコアを伸ばして一時はトップと2打差に。優勝の可能性もあった。しかし結局、2日目の「73」が響き、シニアデビューVには手が届かず。ホールアウト後は「初日は緊張しましたけど、あとは普段通りにプレーできました。3日間ショットが良くないので噛み合わなかったですけど」と肩を落とす。
シニアデビューに向けて、2年前からこの小松カントリークラブを練習ラウンドするなど準備を進めてきたが、ショットの調子が悪いときと重なり、普段のパフォーマンスは出せなかった。「3日間でナイスショットがゼロなので、戦えないですね。これはレギュラーだろうがシニアだろうが関係ない。しっかり調整しないとダメだなと思いました」。
来週も引き続きシニアツアーの「日本シニアオープン」(滋賀県・タラオカントリークラブ 西コース)に出場する。逆に考えれば、ショットの調子が悪くても、トップ10の実力があるということ。レギュラーツアーでも優勝争いできる本来の調子を取り戻せば、シニア初Vがナショナルオープンとなるかもしれない。