シニアデビューの宮本勝昌と初日同組になった深堀圭一郎。開幕前には「今週は宮本ですよ」なんて言っていたが、初日は宮本と同スコアの「68」で回り、トップと2打差の2位タイで発進した。
一時は6アンダーまで伸ばし首位タイに立ったが、16、17番を連続ボギーとして後退。「14番(パー5)から風向きがわからなくて迷ったのが、そのままスコアになりました」と終盤の失速を悔やんだ。前半4つのバーディを奪って好調に見えたショットも「前半は良くなかった」という。
「アイアンはまあまあでした。悪くないっていう感じ。ティショットが良くなくて身体が動いてなかった」とラフからのセカンドショットが多かった。それでも「グリーンが止まるので、ラフでも球を上げれば止められる。ラフからのショットは上手くコントロールできましたね」と、ラフからも得意のアイアンショットで、バーディチャンスを何度も演出した。
(ホールアウト後、片足スクワットを再現)
中盤からティショットも徐々に良くなってきたが、見ていて気になったのは、ラウンド中に深堀が何度も『片足スクワット』をしていたこと。疲れてしまわないのだろうか。「最初は足に力が入らなかったので、ダウンスイングで力を入れる意識付けです。何か自分のきっかけを作るのにしょっちゅうやっていますね。力が抜けすぎたら入れるし、うまく身体が動かないときはそうやってポイントを探します」。ラウンド中に『片足スクワット』を行うことで、ショットの感覚を呼び覚ましていたのだ。
また、20年以上前から所有するオデッセイ『ホワイトホット#5センターシャフト』を前の試合から引っ張り出してきて、パッティングの調子を上げてきた。それに戻した「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」では、トップと1打差の2位タイ。「最近は雨が多いから、グリーンが少しスローになったときにしっかり打ちやすい。グリーンが速くても遅くても自分が打てなくなったときに使うことが多いです」。パターを換えるまではショートしがちだったが、昔のパターでヘッドが軽いためしっかり打てている。
内容的には反省の残るラウンドながら、良い位置で2日目へと進む。「あしたもまた良いラウンドをして楽しめるようにしたい。来週はシニアオープンですし、この時期に調子が上がってくることを目指してやってきたので、うまくいけばいいですね」。ラウンド後はショットの調整を行った後、パッティングはしないでコースを後にした。最終組で回る明日は、最初からショットが噛み合えばビッグスコアも期待できそうだ。