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シニアツアー

〔KOMATSU OPEN/1R〕立山光広が6アンダーで単独首位発進! 好調の要因は尾崎健夫?「ジェットさんを飽きさせないように」

2022年09月08日

 コマツオープンの初日の競技が終了。53歳の立山光広が6バーディ・ボギーなしの「66」をマークして、単独首位発進を決めた。2打差の4アンダー・2位タイには、賞金ランクトップの藤田寛之、深堀圭一郎、塚田好宣、久保谷健一といったレギュラーツアーで優勝経験のある実力者たちが続いている。

 昨シーズン、「日本プロゴルフシニア選手権 住友商事・サミットカップ」でシニア初優勝を挙げた立山。今シーズンは6試合に出場して、直近の「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」の21位タイが最高成績で、トップ10はまだない。賞金ランキングも59位タイとシード圏外にいる。好スコアの要因を聞くと、「ジェットさんを一日飽きさせないようにやったから、自分のプレーに集中できなかった。それが細かいことを考えずにすんで良かった」と振り返る。

 初日はレギュラーツアー通算15勝のジェットこと尾崎健夫と、野仲茂との組み合わせで、わいわいとにぎやかに会話しながらプレーした様子。「お前は口が減らない達者だなーと言われながら(笑)、ずっと一日中回っていましたね。最後にはナイスプレーだって言ってもらいましたけど」と笑いの絶えないラウンドだった。

 立山は前半4つ伸ばして折り返し、後半に入っても11、13番とバーディ。一気に6アンダーまで伸ばした。しかし続く14番パー5からパタッとバーディが出なくなった。「14番のバーディパットが1.5メートルくらいで、コースレコードはいくつかなーなんて考えちゃったんですよ。スコアを意識し出したら、ゴルフがグチャグチャになって、あんまりジェットさんにかまえなくなってきた(笑)。だからきょうはジェットさんのおかげですよ」と話す。

 ちなみに、今大会は07年から小松カントリークラブで開催されており、コースレコードはタワン・ウィラチャン(タイ)が18年大会の初日にマークした「61」の11アンダー。立山が早くそれを知っていれば、コースレコードを意識することはなかったかもしれない。

 好調の理由はシニアツアーの年間スケジュールにもある。「日程を見たときからファンケルからだと思っていました。隙間が空くとサボるタイプなので試合が続くほうがいい」。4月の開幕戦から6月まで、試合の間隔が広く、7月は完全に空き週。8月に入って「ファンケルクラシック」からは翌週に「マルハンカップ 太平洋シニア」、1週空いて、この「コマツオープン」、翌週のメジャー「日本シニアオープン」とスケジュールがギュッと詰まっている。

 しっかりと調子を上げてきて初日は上々のスタート。にも関わらず「どうせ初日だけです。ボロが出ます。上位になったときに上位で戦えるショットではないです。ちっとも期待していないです」と威勢の良い言葉は聞こえてこない。「最終日の14番パー5がしびれて打てるくらいだったら楽しいですよね、そこまでのんきにできたらいい」と気負いはまったくない。シニア2勝目に向け、マイペースで残り2日間に臨む。