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シニアツアー

〈マルハン太平洋シニア/FR〉2位タイに深堀圭一郎、崎山武志、秋葉真一の3選手は1打届かず

2022年08月28日

 2日間競技ということもあり大接戦となった今大会。通算9アンダーで優勝した藤田寛之に1打及ばず2位タイに入った深堀圭一郎、崎山武志、秋葉真一の3選手は、連戦が続く秋の陣での活躍を誓った。

 最後の最後までプレーオフの可能性を残した深堀。16番パー4で2打目を50センチにつけてバーディ奪い、通算8アンダーとしたが、続く17番パー3では風の読み間違いもあってティショットをグリーン右に外し、ボールはディボット跡。ウェッジを使うとチャックりかトップになりそうな不運なライでパターを選択したが寄らず、入らずのボギーで後退。18番パー5はイーグルならプレーオフという状況で2打目をピンの左15メートルに乗せる。「レギュラーのときから知っているライン」と、ボールはカップに向かっていったがボール1個分右に抜けて万事休す。「久々に集中したいいパットが打てた」と敗れはしたものの納得のいく2日間だった。

 今大会と同じ舞台で行われるレギュラーツアーの「三井住友VISA太平洋マスターズ」では2位と3位の経験はあるが優勝には届かなかった。「このコースでいつか勝ちたいと思っていました。(優勝した)藤田も2年前に悔しい思い(1打差3位)を1度しているので、来年10回大会でいいゴルフをしたい」と悲願の“御殿場制覇”は来年へと持ち越した。

昨年シニア初優勝を遂げた深堀は、序盤戦は体調が思わしなくショットに精細を欠いていたが、「ここにきて自分のイメージした通りに体が動いてショットが良くなってきた」と手応えを感じていたところ。「結果も出てきたのでこれからが楽しみ。シニアオープンに向けて調整したい」と日本シニアオープンのビッグタイトルに向けて好感触を得た。

 深堀と同組で序盤は首位でゲームを引っ張ったのが59歳の崎山武志。「カップをオーバーさせる」を合言葉にパットが好調。前半だけで4つ伸ばして通算8アンダーの首位で折り返した。しかし、11番パー5で2オンに成功するも3パットのパー。「11番でパットが打てなかったのが悔やまれます。ボギーにつながってしまいました」。11番でバーディを奪って逃げきる体制を目論んでいたがパットのミスで流れが変わってしまった。13番、14番の連続ボギーで優勝戦線から後退したが、17番、18番でバーディを獲り返して2位タイフィニッシュ。

 2016年以来6年ぶりの優勝のチャンスを逃した形になるが、今季自己ベストの成績でもある。「久しぶりの最終組の楽しいゴルフができてなにより。自分なりに今できることは精いっぱいできました。今後のために悔しい2位のいい経験ができたと思います」。今季はパッティングに悩んでいたが、“しっかり打つ”ことで光明を見出した。先月には4人目の孫が誕生し、「孫へのお土産は持ち越しですね」と悔しさと充実感を持ってコースを後にした。

 最終組の7組前から首位と3打差からスタートし、この日「65」をマークした秋葉真一。通算8アンダーでクラブハウスリーダーとなり、優勝争いの一つの目安となっていた。「積極的にピンを狙う作戦」が奏功し、前半は6番パー5のイーグルを含む「31」でリーダーボードを駆け上がった。

前半はアイアンショットが好調だったが「後半に入ってちょっと曲がり始めて…」。ティショットで予期せぬミスが出るなど不安を抱えながらもしっかりとパーを拾う。14番ではティショットを右に曲げてフェアウェイバンカーに入れたが、ナイスリカバリーでバーディ。17番パー3ではティショットを右のバンカーに落としたが、チップインバーディと奇跡的にスコアを伸ばす。

18番パー5でバーディを獲れば9アンダーになる。2019年以来の3年ぶりの優勝も見えていたが「最後がいつもダメなんだよ。置きに行っちゃってピンを狙えなかったんです」。パーでホールアウトをして後続を待ったが、藤田が8アンダーに落ちてくることはなかった。

今季はトップ10が2度あるが「ずっと調子が悪い方。特にショットが。先週もアイアンを替えたり、ドライバーを昔のを使ったり。替えたくなっちゃうんですよ。でもちょっと結果が出るといいですよね」。ビッグスコアをマークしたことで、クラブの浮気心も落ち着きそう。シニア5勝の秋葉が、秋に真価を発揮する。