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シニアツアー

〈FANCL CLASSIC/2R〉鈴木亨が通算7アンダー単独首位とし完全優勝に王手をかける

2022年08月20日

 レギュラーツアー通算8勝、シニアツアー通算5勝のベテランプレーヤー・鈴木亨(56)がファンケルクラシックの第2ラウンドを1イーグル・4バーディー・3ボギーの69ストロークで3つスコアを伸ばし、通算7アンダーで2位に2打差をつけて単独首位に踊り出た。

 この日のハイライトは、9番パー5(574ヤード)の圧巻イーグル。セカンド残り250ヤードをユーティリティー3番で放ちグリーンキャッチ。4メートルのパッティングを見事沈めた。「もう少しで入りそうなセカンドショットだったんですよね。あのイーグルで雰囲気的に1日持った感じでした」と振り返る。バックナインはバーディーチャンスが決められず、目標としていた3アンダーには届かなかったものの、確実に1つ伸ばすことができて、ホールアウト後は肩を撫でおろした。

 気付くと順位が入れ替わっているといわれるムービングサタデー。鈴木は「まだ2日目だし、このコースはそんなに優しくないと思っているので、とびぬけた人はいないだろうと。9番でボードを見た時にまだ僕らがトップだったのでみんな苦しんでいた」と振り返る。リーディングボードでも上位が入れ替わらない状況だと判断。鈴木は冷静に自分のゴルフをすることに集中することができた。 

 ファンケルクラシックは6度目の出場。注目の単独首位で最終日を迎えるが「コースと向き合って、いかに自分を信じて打てるかができるかどうか。そこをやり切りながら、最後は競っていたら駆け引きありますけど、相手が誰であろうとやることは同じなんです」と分析している。 PGAティーチングプロ会員の受講資格試験を終えたばかりの息子・貴之さんも、最終日は会場へ応援にくるとのこと。「明日は家族の前で親父らしいところを見せたい。プレッシャーはあります。大好きな家族から力をもらいたいし、親父としてのすごさをまだまだ見せてあげられたら最高です」。

 大会のテーマでもある「家族で楽しむファンケルクラシック」は、最終日に鈴木家の新しい物語を生み出すかもしれない。