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シニアツアー

【スターツシニア/2R】『勝ち虫』を着けて前進あるのみ! 細川和彦は地元茨城「好きなコース」で逆転優勝狙う

2022年06月18日

 シニア2シーズン目を迎えた51歳の細川和彦。昨年の今大会では、3日間トータル15アンダーで2位。優勝した谷口徹に3打届かなかった。そして今年も2日目を終わって、トップの藤田寛之とは4打差のトータル10アンダー・4位の好位置。優勝を十分に狙える位置で最終日を迎える。



「去年は(2日間で)9アンダーで、今年は2ケタの10アンダー。去年より1個いいから納得」とここまでのプレーには満足の様子。毎年上位にいるのは「同じ茨城県だし、好きなコースでやりやすい」と、地元茨城の大会だけにギャラリーの声援も大きい。それでも自宅からは「高速で1時間ちょっと」と少し遠いため、ホテルから通っている。



 このスターツ笠間ゴルフ倶楽部では、コースマネジメントが特に大事になる。「ピンによって外していいほうと悪いほうを考えてやっている。去年の良いイメージがあるから今年も上手くできているのもあるし、落ち着いてできている」と細川。それが一番表れたのが最終18番パー5だった。セカンドは3番ウッドでピンまで届く距離だったが、細川はあえて5番ウッドを選択した。



「18番はどこにピンが切ってあっても、サイドに外すとこんなラインだから」と腕を斜めにして見せる。グリーンサイドからは大きく切れる難しいアプローチが残るため、「エッジまでいけばいい。ラッキーで乗ればという感じ」とピンまでは届かない番手で、作戦通りに手前に運んだ。次の3打目をパターで1メートル半に寄せてバーディ。2ケタアンダーに乗せた。



 あすの最終日に向けては「勝つ、勝たないは別として、去年のスコア(トータル15アンダー)まで行けばいいかなと思う。あすもきょうみたいなゴルフをすればチャンスはあると思うし、ここまで来たら藤田さんに追いつけるように楽しんでやりたい」と笑顔で話す。藤田とは初日に一緒に回って4打差をつけられ、「クソーッ(笑)」とリベンジしたい気持ちもある。



 細川は今週から、キャップにオニヤンマの虫除けをつけてプレーしている。小さな虫はオニヤンマが天敵なので寄ってこないという商品で、女子では藤田さいきもつけて話題となった。「ネットで子どもに買ってもらってね。今年は3戦終わってイマイチだったけど、今週からつけて良かった。トンボって前進しかできないから、『勝ち虫』なんだよね。あしたもお願いします(笑)」。細川ヤンマは最終日も前進あるのみ!