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シニアツアー

【スターツシニア/1R】家族のサポートを受け、スメイルが8アンダー首位タイ発進

2022年06月17日

 シニアツアー2年目となる今年は、息子のチャーリーに帯同キャディーを務めてもらっているデービッド・スメイル(52)。さらに本国ニュージーランドからようやく奥さんも来日し、ラウンドにも同行。家族で戦う姿を見守っている。家族一丸となって戦っているデービッドは「今日もチャーリーはよく働いてくれているんだよ」と息子のサポートに感謝している。

 イン10番ホールスタートから出たスメイルは、3メートルのバーディーパットを難なく沈めてバーディー発進。14番パー5ではアプローチを寄せて2つ目のバーディー。16番パー4は10メートルほどのパッティングを沈め、18番パー5は239ヤードのセカンドショットが30センチについてイーグルを決め、前半だけで5つスコアを伸ばした。後半でも3つのバーディーを重ねボギーフリー。64ストローク8アンダーで首位に並んだ。

 6つのバーディーのうち、3つは10メートルほどもある距離のパッティングだったが「チャーリーが難グリーンのラインを読んでくれる。息子のアドバイスは正確だよ。信頼しています」と父自慢のキャディーが助けてくれたのだった。

 さらに「最近はアイアンショットよりドライバー(280ヤード)と3W(250ヤード)が安定してきている。今日はスタートホールのドライバーですごく気分が良かったことも一日の流れに影響しているのかもしれませんね。100%に近い出来だったと思っています」とスメイルは声を弾ませた。

 不安要素もあることは事実。先週から首を痛め左側に顔を向けられないという。「どのくらい痛いのかっていうと、ショットは当然振り切れない。左に向けない。だからコンパクトスイングしかできないんです。ショットの方向性は良くなりましたけどね」と、気持ちだけは前向きだ。「首痛と肩痛にはかれこれ20年近く悩まされてます。首回りの筋肉をほぐすために、電気マッサージを毎日3、40分しています。頸椎の3番目の軟骨ももう消えてしまってるしね。年取ったし、こればかりは仕方ないことだからね」。身長192センチと大柄な体格のスメイルも、身体が劣化している現実にはあがらえない。

 「明日もステディープレーができるといいですね。勝ちたいという欲が出せるゴルフの状態ではないので、とにかく一日のプレーを大事にするだけです」。シニアツアー2年目のスメイルは、家族のサポートを受けて、第1ラウンドの好スタートを切った。