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シニアツアー

【すまいーだカップシニア/FR】悔やまれたあと1打・・・優勝を手に入れるまで清水はあきらめない

2022年06月04日

 シニア10年目の清水洋一がまたも“定位置”で3日間を終えた。シニアデビューした2013年から賞金シードを保持し続けているが、優勝には手が届かない。前戦の「ノジマシニア」は兼本貴司にプレーオフで敗れて8度目の2位。今大会で自身9度目の2位となった。

 第1ラウンドを「68」で回り、首位と1打差の4位タイで滑り出した。「目標は2位ですよ(笑)。自分のゴルフをやって、あとは回りが気を使ってくれるでしょ(笑)」。自嘲気味に話したが、終わってみれば1打差2位とまさかの「目標達成ですよ」。

 最終ラウンドは通算6アンダーから首位を4打追いかける立場。「8アンダーぐらい出さないと届かないと思っていた」。前半なかなかバーディが奪えず、最初のバーディは6番パー5。8番、9番も連続バーディで3つ伸ばして折り返したが、優勝のチャンスが巡っているとは思いもよらなかった。

 14番パー4でバーディを奪ったところで通算10アンダー。首位に並んでいる自分の位置を把握した。右ドッグレッグの15番パー5は、「軽くフェードで打っておけばいいのに、右からドローと色気を出してしまって…」。ボールは右に飛び出しあわやOBのミス。山裾にボールがありセーフだったが、バーディーを奪って混戦を抜け出す計画は失敗。「自分のやれることをしっかりやるべきだった」と猛省。そのまま通算10アンダーでホールアウトし、1打差の2位。

 「昨日の(12番)ダブルボギーは痛かったですし、今日も11番の1.5メートルのバーディパットを入れないといけない」と反省点が出てくる。ホールアウト後には、今季シニア初優勝を遂げた同組の塚田好宣から「(優勝を)意識すると普段とリズムが変わってますよ」とアドバイスを受けて、「いつもより時間を長くかけてしまうんですよね」しっかりと自分の心に刻み込んだ。

 シニアツアーは全員が表彰式に出席するのが習わし。腰痛を抱えながら優勝争いを演じた佐藤えいちが、力尽きて表彰式後に歩行が難しくなっているのを見ると、すぐに肩を貸す優しきオジサン。いつも笑顔で元気よく。ツアー仲間からの人望も厚く、清水の“初優勝”を期待するプロも多い。表彰式後はリーダーボードを自ら記念撮影。「SNSで報告します。またまた2位ですって(笑)」。

 どんな苦境にも笑顔を絶やさない清水。“喜びの笑顔”でSNSで優勝報告するまで何度でも挑戦する。