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シニアツアー

【すまいーだカップシニア/1R】田村が腰痛をこらえて首位スタート「ラッキー頂戴!」

2022年06月02日

 シニアツアー通算2勝の田村尚之が腰痛に負けず、首位タイ発進。3番、5番でボギーが先行する苦しい展開も6番から3連続バーディで巻き返すと、後半も4つのバーディを奪って7バーディ・2ボギーの「67」で第1ラウンドを終えた。

 昨季の「ファンケルクラシック」で5年ぶりに2勝目を挙げ、賞金ランキング4位。16年以来の賞金ランキングトップ5入り。今季は3戦目からエンジンをかけてきたと思いきや「上出来も上出来」と振り返った。

 「2週間前に腰を痛めてしまって。動けないくらいで」。腰痛発症後は針や電気治療、リハビリ、行きつけのマッサージ店で対応。「この1カ月トレーニングできていないんです。歩くのも不安だし、歩いてゴルフできていないから…なんとか持ちました。イーブンで十分だし、80打つかも知れないと思っていたので。まあ腰が悪くて余計な力が入らなくてよかったのかもしれないけど」。

 腰に爆弾を抱えながらも、昨季のパーオン率1位と独特なスイングの持ち主ながらツアー屈指のショット力でチャンスを演出。ここ3年平均パット数は30~40位台と不安を抱えるグリーン上も冴えた。「今週パター替えたんですよ」。昨季優勝をしたときには『オデッセイ2ボールパター』を使用していたが、今はお休み。オフの間に試した新兵器を投入。「キャスコのパターで非常にいいものを作ってもらいました」。試合で初めて使用したキャスコの赤パターのニューモデルがグリーン上を支えた。

 風などラッキーも見方してのこのスコア。「あと2日間持つかね。腰がどうなるか分からないし。なんとかできると思いますけど、競ったりしたときにゴルフがしんどくなるかもしれない。開幕から2戦はアンラッキーが多かったけど、明日もラッキーが来ることを祈って、ラッキー頂戴!(笑)」。

 今月末には昨季の賞金ランキング4位の資格で出場する海外メジャー「全米シニアオープン」(6月23~26日)に出場する。「上位にしがみついて全米シニアまでには腰も治したい」。大一番に向けてもゴルフと腰の状態を良好にしたい。