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シニアツアー

【ノジマチャンピオン杯/FR】清水洋一はプレーオフで敗れるも次戦こそは

2022年04月22日

 シニアツアー参戦10年目を迎える清水。プレーオフ進出は3度目となる。「今度こそ」という想いは強い。本人以上に周囲の期待も高まっていた。

 最終日は首位に1打差の最終組スタートと、当初から混戦は予想されていた。実際に最終組の中でスコアの伸ばし合いが見事に繰り広げられ、手に汗握る展開が最後まで続いた。

 「兼本君は、ピンチをうまくパーで切り抜けていました。ボギー打つかなーと思っても、パーセーブ。なかなか僕が上に行くことはなかったですが、落として追い付いてという感じで、最終組3人の勝負かな、と思いながらやっていました」と振り返る。

 清水1つ目のイーグルは、8番パー5。235ヤードは5番ウッドを選択し、右手前5メートルにつけて沈めた。続く兼本も、同じようなパッティングの距離を沈めて互いに首位を譲らない。10番パー3でボギーとしたが、12番で2つ目のイーグルとし、再び兼本に追いついた。目まぐるしくスコアが出入りする。「17番とかで勝負かけましたが、バーディーは取れなかったです。最後ティーショットは渾身で打ちましたけど、セカンドに行くまでに体が疲れきっちゃっている感じでした。セカンドも152ヤード・フォローの風で、8番アイアンでちょうど良いと思いましたけど、下半身が動いていなくて、20メートル強のパッティングが残ってしまいショックでした」。注目も集まる中で集中力も求められ、残り2ホール清水の攻防は、想像以上にエネルギーを要した。

 

 初優勝という望みをつないだプレーオフ1ホール目。兼本は2オンに成功したが、清水は3打目のアプローチ勝負が求められた。ラフに沈んでいたので、少しはランがでることを期待した。しかし手前に落ちたボールはピンまで届かなかった。1ピン程の距離があるラインが読めず、迷った挙句にカップ右側を狙って打ったボールは、途中でスライス。清水のボールはわずかにカップに届かなかった。兼本に軍配があがった。

 「ミスしたほうが負けですからね。あの位置でバーディーは難しいと思いましたけど、もう少し良い位置だったら狙えたとか、悔いはあります。でも試合的には面白い展開でした。次の試合まで少し空いてしまいますが、調子はまずまず良いので、また6月から優勝争いできるように頑張っていきたいです」と清水は雪辱を誓った。