今シーズンでシニア10年目を迎える清水洋一。第1ラウンドは7バーディー・ボギーフリーと好調なプレーを展開し、7アンダー65ストロークと首位1打差2位につけた。
先週の練習ラウンドではハーフで7バーディーを獲るなど調子は上向きだという。「グリーンの難しさも含めてコースメンテナンスがすごくいい状態。毎年グリーンの読みには悩まされるのですが、今日は意外にピンについてくれましたね」と顔をほころばせる。
10番からスタートした清水は、12番パー5で1つ目のバーディー。14番パー3で4メートル、15番パー5で1.5メートルのパッティングを沈めて前半で3つスコアを伸ばす。バックナインに入り1番パー4で4メートルに着けて4つ目のバーディー。5番パー5は80センチ、8番パー5でも50センチを確実に沈めると、最終9番パー4では3メートルの微妙なラインを読み切り、7つのバーディーを奪った。振り返れば、3~4メートルの距離を決めきれなかった悔しさも残るが、一日中風も穏やかで、清水は納得のいくプレーができた。
昨シーズンもシニア初優勝は叶わなかった。最高位は2位が2回と、あと一歩のところで優勝はお預け。それでもシニア10年目のベテランはあきらめない。クラブも新調し、精神的にも落ち着きを取り戻している。「2日間大会では、初日のスタートが大事なことは十分わかっています。だから今日のスコアはまず合格。同組の河村プロ、阿原プロといい雰囲気で楽しくプレーできたことも好スコアの要因ですね」と分析する。「優勝争いできる位置にいるためには、最終的にはパッティング。しっかりゴルフに集中して、応援してくれる人のためにも、頑張ろうという気持ちだけです」。最終ラウンド後には、待ちに待ったベテラン清水の大きな笑顔が見られるかもしれない。