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シニアツアー

<金秀シニア・1R>「優勝」という目標に挑む、シニア2年目・丸山大輔が好発進

2022年04月07日

 2022シニアツアー開幕戦「

金秀シニア沖縄オープンゴルフトーナメント

」(6,873ヤード、PAR72)の 第1ラウンド。4アンダー首位に丸山大輔(51)、手嶋多一(53)が並び、1打差2位には室田淳(66)が続いている。

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 レギュラーツアーでは通算3勝を挙げ、2021年に注目ルーキー選手としてシニアツアーに参戦した丸山大輔(51)。この大会でシニアデビューを飾り5位と健闘したが、全16戦シーズンを通じ、初年度賞金ランキングは15位。勝つことを期待され、勝つためのチャンスを手探りし続けた一年だった。

 シニア2年目の開幕戦初日。「ちょうど一年前のデビュー戦は、スタートのティーショットでかなり緊張したことを思い出しましたが、今日は精神的にも思ったほどでもなかった感じでしたね。少し成長したのかな」と振り返る。

 10番ホールスタートの丸山は10、11番で連続バーディーと手ごたえを掴むと、14番パー3で161ヤードを7番アイアンで放ち、1メートルにつけて3つ目のバーディー。続く15番パー4では、セカンド170ヤードを6番アイアンで3メートルにつけスコアをさらに伸ばす。バックナインでは、2番パー4のティーショットを左のクロスバンカーに入れて出すだけとなり、この日初ボギー。しかし3番192ヤードのパー3では5番アイアンでグリーンオンし、7メートルの距離を沈めてバウンスバックでスコアを戻す。5番パー5は2オンに成功し、本日6つ目のバーディーを決める。正午を回ったこの頃から、喜瀬特有の風がコースを吹き抜けるが、ショットの調子は決して悪くない。8番ホール、185ヤードのパー3。風が急に回りだし、いつもなら届くクラブがグリーンを20ヤードもショートする結果に。アプローチが寄らずにボギーとしてしまったが、初日は6バーディー2ボギー、4アンダー首位タイフィニッシュ。丸山は好スタートを切ることができた。

 「うーん、デビュー戦の1年前もイン(10番)スタートだったんですよ。まだその程度の存在なのかなって(笑)。だからこそ、今日は自分のステータスを示せるプレーをしようと思っていました」と、心の内を言葉にした。初日のアウト(1番)スタートは、いわゆる花形といわれる選手が名前を揃えることが多い傾向にあるが、今年の開幕戦では、特にスター選手が数多く出場していたこともあって、スタートが全体にちりばめられたのかもしれない。皮肉とも捉えられる思いが、丸山にとって初日の好結果を生み出したのだった。

 丸山はこの一年を振り返り、「飛距離を求めていたレギュラー時代のゴルフはいったん置きます。シニア入りしたことですし、僕はレギュラーには近づかないようにしてシニアに集中しようと(笑)。自分のゴルフを壊れないようにしたいんです。まずはシニアで優勝することだけです」と、目標を明確にしている。

 残り2日間の戦いについては「成績順ですから、明日は遅い時間のスタートになりますよね。だからこそ風が吹いて、距離感が難しくなる。ちょっとしたミスが大事故になってくるので、そこは丁寧に挑みたい」と口調も慎重になる。

 「シニアで勝てる、勝ちたい」と挑みつづけた丸山のルーキーイヤー。オフシーズンに取り組んできたトレーニング成果にも期待したいところ。シニア2年目は、慎重に自分の心と体に向き合う、そして必ず結果で示すと、プレー後のインタビューから強い意志が伝わってきたのだった。