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シニアツアー

<金秀シニア・1R>手嶋多一が4アンダー首位タイ!和気あいあいムードも味方する 

2022年04月07日

 今年シニア4年目を迎えるのが手嶋多一(53)。シニアデビューを飾った2019年金秀シニアでいきなり優勝を飾り、存在感を知らしめた。昨年は公式戦「日本シニアオープン」で大会優勝最少スロトーク、2位に8打差をつける大会最多差優勝と記録を更新。日本オープン、日本シニアオープンの2つのナショナルオープン保持する4人目の選手となった。実力者手嶋が初日1イーグル3バーディー1ボギーとし、4アンダー68ストロークで首位と好スタートを切った。

 第1ラウンドは、手嶋にとって大先輩である永久シード選手の倉本昌弘、昨シーズン賞金王に輝いた篠崎紀夫という最強シニアが同組に揃った。先輩、後輩、そして手嶋の穏やかな性格も相まって、この組には楽しい笑い声が終始絶えなかった。スイングの瞬間は、鋭いショットを放ち、緊張が伝播するが、シニア特有の和気あいあいとしたムードは、プレーの流れにもいい影響が生むことがある。それが手嶋の成績に現れてくれたのだろう。

 「自分の状態がどんな感じかなと思いながら、楽しくやっていました。最近引っ越ししたりして、ゴルフをしていなかったので、慎重にやっていたのが良かったのかもしれませんね」。手嶋は「調子はあまり良くないし、わからないのですが、アンダーパーで回りたいとは思っていたので、この結果は十分すぎるくらい。12番パー5でもラッキーなイーグルが出ましたし、ついてました」。

 ショットの調子を聞かれても「うーん、良くもないですけど、そこまで外れてもいないからからな」と首をかしげるが、初日の結果に手嶋は満足している様子だった。「この試合は初の3日間大会にしていただきました。僕の場合、シニアは初日が特に大事だと思っています。初日に良い位置にいないと、最後までいられない。そういう意味ではいいスタートだなと」と安堵の胸をなでおろした。手嶋が主戦場とするレギュラーツアーは4日間大会で、初日はそこそこでも持ちこたえられることもある。しかし「シニアは初日から5位以内に入った方が優勝には有利」だということも、4年目で理解してきた。

 

 だからこそ、初日に好スタートを切れた選手の戦いに注目して、シニアツアーの面白さを味わってもらいたい。