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シニアツアー

<金秀シニア・スーパーシニア1R>初見充宣が1オーバー首位! 良く知るコースを攻略

2022年04月07日

 2022シニアツアー開幕戦「金秀シニア沖縄オープンゴルフトーナメント」(6,873ヤード、PAR72)の 第1ラウンド。4アンダー首位に丸山大輔(51)、手嶋多一(53)が並び、1打差2位には室田淳(66)が続いている。スーパーシニアの部(6,337ヤード、PAR72)では初見充宣(69)が1オーバー、73ストロークで初日トップに立った。

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【スーパーシニアの部】

 シニア後援競技として開催された2008年「第1回金秀シニアオープン」で優勝を飾っているのが初見充宣(69)。第4回大会でも優勝を飾り、第5回からシニアツアーとして開幕戦大会として始まって以降も、初見は毎年試合に出場しているという。だから初見は誰よりもコースを知っている強みがある。

  2021年ひやみかちスーパーシニアでは、強風が吹き荒れた最終ラウンドでライバル・海老原清治に2打及ばず悔しい2位。大会連覇とはならなかった。今年こそタイトル奪取を狙おうと練習を重ねてきたが、一方で「試合前なのにパッティングが絶不調でね」とストレスも溜まる。「自分ではどうしたらわからないし、10年前に愛用していたL字パターを大会に持ってきたんです」と打ち明ける。

 信頼するL字パターが、どこまで不安な気持ちを静めてくれるのかわからないけれど、初見の初日はスタートした。1番パー4ではセカンドショット残り105ヤードをピッチングで2.5メートルに着けてバーディー発進したが、2番パー4ではセカンドで9アイアンがシャンク。寄せきれずにボギーとしスコアを落としてしまう。4番ホールから3連続で絶好のバーディーチャンスを逃し、さらに7番ホールをボギー。なんとかストレスにも耐えて、前半37ストロークで後半へ。しかし10番パー4では3パットボギー。12番パー5は2オン2パットでスコアを戻すが、13番パー4のセカンドを右ラフから打ち切れずに、グリーンでパットも決められずに痛恨ダブルボギー。この時点で3オーバーとした初見は「もうこれ以上の怪我はできないし、これ以上失うものもない」という気持ちを切り替えた。これまでパターはクロスハンドだったものを「バックハンド」に握り替えた。それ以降、残り4ホールで2つバーディーを獲り、73ストローク1オーバーで初日首位で終えたのだった。

 「今日はね、コースにほんと助けられました。これまでただ数多くプレーしていたわけじゃない。喜瀬のコースマネジメントは自信があるんです」。初見はどの出場選手よりもコースを熟知している。だから試合では勝ちたい気持ちが強くなる。一方でパッティングタッチが合わないことは、順位とは関係なく、もやもやとした気分は晴れることはなかった。

 「パッティングが思うように打てなくて。ほんとうにストレスだったから、試合中にバックハンドに変えちゃった。だけどそれが良かったのかどうかかなぁ」と振り返る。ひとつ後ろの組のライバル海老原は、初見と1打差2位につけている。初見は「かねひでシニアは自分とコースの戦い。そして喜瀬の風に、まっすぐ向き合うこと。ライバルの海老原さんは、意識しないわけではないですけど、そんな難しい状況でもかねひで喜瀬カントリーで戦えることが、今は本当に幸せです」と、初見は穏やかな笑みをのぞかせた。

 残り18ホールが終わるまでは気を抜くことなく、初見はスーパーシニア2勝目を目指す。