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シニアツアー

<金秀シニア・前日>ツアー7勝久保谷がシニアデビュー!目指すは省エネゴルフ

2022年04月06日

 2022シニア開幕戦でシニアデビューを飾る50歳・ルーキー選手には、当然のごとく注目が集まる。今年はジーブ・ミルカ・シン(レギュラー4勝)、ディネッシ・チャンド(3勝)、横田真一(2勝)、そして7勝をマークしている久保谷健一がかねひでシニアに出場する。

 久保谷は3月に50歳を迎えたばかり。2002年に日本プロ、2012年に日本オープンを制し、日本タイトルを獲得している。2017年には45歳でパナソニックオープンで優勝したことで、2019年までレギュラーツアーにフル参戦。先週は、レギュラーツアー開幕戦にも出場したが悔しい予選落ち。それでも久保谷はシニア入りに向けて、練習することを欠かさず、日々技術を磨き続けてきた。

 ただ、腰痛は大きな悩みの種でもある。「普通には動けるんです。ただ『痛さ』が頭で先に反応しちゃうんですよね。スイングの時、勝手に力が入っちゃうというか。身体の力を弛緩させないといけないんです」。かつて練習の虫とまで言われた久保谷だが、「試合前はほどほど」と練習量もそれなりにセーブしている様子。「痛みもあるし、たくさん打つ必要はないですし、スイング改造でもないんです。どのスイングが負担かからないかなとか、手探りしている感じで」。久保谷は身体のコンディションを確かめたい一心で、練習ラウンド後も、ワンショットを丁寧に放っていた。

 いよいよシニアツアーの舞台に立つことになるが「伊澤さんや深堀さんは、まだまだ30代というショットを保っていることがすごい。そういう先輩方が、冗談を交わしながら、和気あいあいとしていて、いいですよね。シニアツアーを楽しみたい」と想像する。「でも、僕が最終的に目指すのは、省エネゴルフ。シニア入りしたからこそ、できるかぎり息長く選手としてやっていきたい」。

 来月5月には全米プロシニアへの参戦も決定。今シーズン、シニアルーキーとして注目されることは本人が一番わかっている。久保谷は夕方まで練習の手を休めることはなかった。