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〔新人戦富士可児カップ/1R〕努力を重ねてきた鈴木大哉は「雨」にも負けず3アンダー2位タイに着ける

2022年12月22日

 第1ラウンドを3アンダー、69ストロークでフィニッシュした日本大学ゴルフ部OBの鈴木大哉(23・フリー)。プロ初戦となる新人戦では同級生の横溝武蔵が帯同キャディーを務め、居心地のいい雰囲気で好フィニッシュした。

 スタートホールの10番パー4ではセカンド残り100ヤードを2.5メートルに着けてバーディーを先行させたが、続く11番パー3(227ヤード)をユーティリティー4番でグリーン奥の右バンカーへ入れてボギー。それでも続く12、13番ではショットが冴えわたりピン2メートル以内に着けて連続バーディーとし、前半34をマーク。後半2番パー5ではサードショットを80センチにピタリとつけてバーディー奪取。6番パー4ではティーショットが左に流れ、スタイミーとなる木の真後ろにボールが付いたが、インテンショナルショットでグリーンをキャッチし10メートルのパットを沈める。7番パー3では196ヤードを6番アイアンでピン奥2メートルにつけて連続バーディー。2ホールを残したところで降雨による中断のサイレンが鳴った。

 「痛いスコールでした。雨を避ける場所もなく寒くて。パフォーマンスを落とさないように、体をずっと動かしていた」と待機時間を耐え忍んだという。競技再開後の上がり2ホールは、パッティングのタッチが戻らずに連続ボギーとスコアを落としてしまったが、佐野日大ゴルフ部時代から切磋琢磨してきた横溝キャディーのおかげもあって、最小限のミスで耐えることができた。

 鈴木は日本大学ゴルフ部4年の時に、2021年の日本アマで9位タイがベストキャリア。これまで数々の競技会に挑戦してきたが日本アマを含め「雨模様」の経験値は高いという。「なんだか雨の中でのゴルフは強いんですよ。傘の中で聞く雨音は、自分を落ち着かせてくれる」と常にポジティブ思考も持ち合わせる。そんな鈴木の性格を良く知る横溝キャディ―が傍で見守っていることも安心材料になっている。

 今回の新人戦は、鈴木にとって日本プロ出場権が得られる夢の舞台に参加できる最大のチャンス。「この大会でベストパフォーマンスが引き出せるように、先週入会セミナー受講が終わった夜7時から、日々練習場で練習していました」と努力を重ねてきた自負もある。高いショットの精度、横溝キャディーとのグリーンリーディングもマッチしている良い状態で、最終日最終組で優勝を狙うだけだ。