中部学院大学4年、ゴルフ部キャプテンの服部雅也(22・フリー)が69をマークし首位3打差につけた。大会前日には人生初のプロアマ戦を経験したが、自身のスコアは70台後半と不甲斐ない結果。それでも「メンバーさんと楽しい時間でしたし、笑顔で過ごせたのは貴重な経験。本戦では結果を出して、これからも応援してもらえるように頑張りたい」と決意を固めて初日に挑んでいた。
スタート10番パー4でバーディーを先行すると12番パー5で2つ目のバーディー。さらに16番パー4でもスコアを伸ばし前半33ストロークで後半へ。得意とする志野コースだからこそ、集中力は切らさなかった。バックナインに入り1番ホールをバーディー。パーオン率は脅威の95パーセント。パーセーブは続いたが、最終9番ホールで10メートルのパッティングを寄せきれずにこの日唯一の3パットボギー。「最後のグリーンリーディングがわからなかったのが悔いです」と話したが、優勝のチャンスをしっかりつなぎ止めて初日をフィニッシュした。
合格を掴んだ最終プロテストでは、最終日ベストスコア67をマークしたものの首位3打差単独2位。「悔しいですよね。だからこそ得意の志野コースでは優勝をしたい」とはっきり目標を口にする。服部は11月29日から4日間、富士カントリー可児クラブで開催されたサードクオリファイングトーナメント(QT)に参加しているが、ファイナルトーナメント通過ラインには2打足りずに涙を流した。
真剣な戦いを経験したからこそ「今回のピンポジションはQTの時と戦略が似ている」と目を光らせている。課題はパッティング。微妙なアンジュレーションのあるグリーンのタッチと方向性の精度をあげるため、服部は中部学院大学のプロ合格仲間と手がかじかむ寒さも気にせず、最後までパッティングの練習に励んでいたのだった。