プロテスト合格者48名による「第24回 日本プロゴルフ新人選手権大会 富士可児カップ」第1ラウンドが12月22日、富士カントリー可児クラブ可児ゴルフ場志野コースで行われた。スタート前に降り出した強雨の影響でコース整備に時間を要し、当初よりスタートを30分遅らせトップは9時からスタート。コースには一時晴れ間も覗いたが、トップ組がホールアウトした直後に局地的な大雨が降り、競技は14時05分に一時中断。コース整備を行い、45分後の14時50分に競技は再開。日没ギリギリのタイミングで全組ホールアウトし、第1ラウンドが終了した。
第1組でプレーした谷本蓮(フリー・26)が7バーディー・1ボギーの66をマークし、6アンダー首位で絶好のスタートを切った。10番ホールから小雨が降る中で集中力を高めていた。11番パー3でボギーが先行したものの、続く12番パー5では3打目ウェッジでしっかりと寄せてバーディーでスコアを戻す。14番では残り160ヤードを8番アイアンで攻めて2つ目のバーディー。16番パー4はグリーン右奥7メートルの距離を沈めてバーディーを重ねる。
ハーフターン後の3番パー4はセカンド残り120ヤードからピン横につけてバーディー奪取。快進撃は続き、5番、6番とピン横4メートルの距離につけて、連続バーディー。さらに7番パー3では196ヤードを7番アイアンでグリーンキャッチ。10メートルのバーディーパットを沈めて、一気にスコアを伸ばして後続を突き放しトップに立った。
「初日は得意じゃないのですが、今回はアイアンとパッティングが好調でした」と谷本は肩の荷を下ろした。谷本は11月29日から4日間、富士カントリー可児クラブ可児ゴルフ場志野コースのサードクオリファイングトーナメントに参加していたが、49位2オーバーでファイナルステージまでは5打足らず悔しい敗退。だからこそ今回同コース開催の新人戦では「グリーンのクセもわかっていますし、優勝を目指すだけ」とゆるぎない目標を定めていたという。
「勝者の特権でもある日本プロ出場資格を手にして、来年のモチベーションを高めたい」。目指すところは「QTランキング10位以内」と具体的にやるべきことも見えている。このまま独走キープが叶えば、プロゴルファー谷本にとって進化を見せられるタイミングに違いない。