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ティーチングプロ

〔TCPゴールドシニア/前日〕68歳以上のベテラン先生ぞろい。前年覇者・谷中宏至はそつなく年相応にやるだけ

2022年11月08日

 68歳以上のティーチングプロ資格を持つ会員が36名参加する「第2回PGAティーチングプロゴールドシニア選手権大会」が、三重県にある阿山カンツリー倶楽部(6,189ヤード/パー72)で、11月9日、10日の2日間で行われる。

 賞金総額90万円、優勝賞金15万円に加え、阿山カンツリークラブより最終日にベストスコア賞や、協会より各日エージシュート賞などの特別賞も用意されている。一年に一度、全国から仲間のプロゴルファーが集まりプレーを楽しむ貴重な機会でもある。ゴールドの部優勝者には2023年「日本プロゴルフゴールドシニア選手権大会」への出場資格が付与されることも、選手のモチベーションを高める。

 2021年の第1回大会チャンピオンは谷中宏至(74)。谷中は2位の西川貴祥(73)に4打差をつけ、ただ1人アンダーパーを出して通算3アンダーでの優勝。さらに大会2日間共にエージシュートを達成するというおまけ付きで、ベテランの貫禄を見せつけた。

 大会前日の練習ラウンドでは、谷中は昨年優勝を争った西川、菊一利彦(73)、曽根保夫(72)とのプレーを楽しんでいた。「谷中さんのゴルフは、そつがない」と仲間に言わしめるほど、やることに手抜かりがない。昔から続く良きライバルとの再会には「これがプロ人生の長い、プロゴルファーの楽しみなんですよね」と仲間のプレー姿をみて微笑んだ。

 現在は香川県にある高松グランドカントリークラブで顧問としてゴルフ場のサポ―トに携わっている。週3日コースに出向き、メンバーさんとはラウンドレッスンを通じて交流を育んでいる。「26歳から74歳までゴルフ人生ですよ。それはいろんなことがありますが、ゴルフはいつだって楽しい」と谷中は頬を緩ませた。

 プロゴルファーとしてプロ冥利に尽きる大会連覇の挑戦については「目標はないですよ。年相応のプレーができればいいんです」と言い切るが、いつでも「そつがない」プレースタイルを守り切っている姿には、人並みならぬ闘志も感じられる。日頃からお世話になっている高松グランドカントリークラブには、一年振りに吉報を届けたい。