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〔TCPグランドシニア/FR〕2週連続で選手権2位の小室英明は、来年のリベンジを誓う

2022年11月10日

 先週行われたティーチングプロシニア選手権では、優勝した伊藤正己に2打差2位につけていた小室英明(60)。ティーチングプログランドシニア選手権にも挑んだが、今回も伊藤に3打及ばず2位に終わったが、小室は最後まで大健闘を見せた。

 最終組の1組前でスタートした小室は、前半3つスコアを伸ばしてハーフターン。後半はパーセーブが続き、17番パー3ではティーショットを左にひっかけ3メートルのパーパットが決められず、この日初ボギー。しかし最終18番では5メートルのパッティングを難なく沈めてバーディーフィニッシュ。2週連続で伊藤に優勝を奪われたが、小室にとっても収穫のある2週間となった。

「優勝とかは考えませんでしたね。ただパーオン率が高かったのと、パッティングが上手く決まってくれたことが好スコアの要因です」と振り返る。今回のティーチングプロシニア、グランドシニア選手権に向けて取り組んできたことがある。本人曰く「執拗にパターの練習をしてきました」と話す。時間があれば近くのコースに出向き、とにかく練習を重ねてきた。自宅でも毎日必ず30分、2メートルの室内パターマットでボールを転がしてきた。明らかに練習の成果が出た2週間だった。「自信の裏付けがあるパッティングで精神的に強くなった気がしますね。プレーの流れがいいと、ゲームも攻められます」と充実した表情を見せた。

 2週連続で参戦したが、所属する東京八王子にある「トライアーバンゴルフ」というインドアゴルフレッスンも当然休みをもらっての参加。現在は週3回担当し、プロ4名で約250名ものレッスンを分担している。「休んでいた分、先生の試合での頑張りがこうやって伝わると嬉しいです。これからはレッスンにも精がでます」。試合を終えて、ようやく緊張のほどけた小室の顔にはやりきった充実感がみなぎる。そして来年の大会では「連続2位から、順位をもうひとつあげる」とリベンジを誓った。