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〔TCPグランドシニア/FR〕西口稔は最後まで粘りづよく戦い、首位3打差2位で終える

2022年11月10日

 首位と2打差2位タイスタートで最終ラウンドを迎えた西口稔(64)が、最後まで粘り強いプレーを見せ5バーディー3ボギーで2つスコアを伸ばし通算3アンダーで2位に着けた。

 最終日最終組でスタートした西口は、伊藤がバーディー発進をした直後の序盤2、3番で連続パーディーと食らいつく。西口は6番をボギーとしたが、7、9番でもバーディーを重ね、前半で3つスコアを伸ばしていた。しかしハーフターン後の10番でセカンドショットが悪いライへ。ボギーの流れは12番でも続き、これまでの勢いを止めてしまった。それでも良い緊張感の中、パーでしのぐホールが続き、17番パー3(162ヤード)ではアゲンストの中6番アイアンで30センチにつけてバーディー奪取。最終18番では7メートルのバーディーパットがわずかに外れたが、70ストロークと2日連続アンダーパーでフィニッシュ。しびれる優勝争いをしっかりと堪能することができた。

「優勝まで3打差は、技術の差でもありました。ついていきましたが、追いつけなかったです。優勝した伊藤さんは、攻め方をしっかり攻略した上で、ショットがぶれなかったですね」と大会を振り返る。「最終日の最終組、久しぶりにゲームを楽しみました。64歳、今回の挑戦は90点です」と充実した表情をみせた。

 西口が所属する浜寺ロングゴルフは大阪府堺市にあるゴルフ練習場で、立ち上げからかれこれ30年以上レッスン活動に携わってきた。レッスン生も本人曰く「数えきれない」というほど、多くのゴルファーに愛されているプロゴルファーでもある。金曜、祝祭日が休養日だというが「ついつい練習場に出向いてしまうんですよ」と顔もほころぶ。

「これからも試合に挑戦してみようと思えたことが収穫です。レッスン活動も自分のゴルフもまだまだ楽しみたい」と西口は充実感を漂わせた。

(左・伊藤正己、右・西口稔)