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ティーチングプロ

〔TCPグランドシニア/1R〕シニアグランド覇者・伊藤正己が3アンダー首位と絶好調

2022年11月09日

 三重県の阿山カンツリー倶楽部で行われた60歳以上のティーチングプロ会員で競われる「

第11回PGAティーチングプログランドシニア選手権大会

」の第1ラウンド。ティーチングプログランド選手権で2勝(2016、2017年)、先週行われたティーチングプロシニア選手権で1勝を挙げている伊藤正己(66・TP-A)が69ストローク3アンダーで滑り出し首位に立った。

 「先週よりは調子が悪いけど、うん、上出来、上出来」と伊藤は笑みを浮かべた。インスタートの11番パー5でバーディーを先行させると、短めの14番パー4(296ヤード)、打ち下ろしの18番パー4でスコアメイクに成功、前半33をマーク。後半4番ホールではティーショットを右に打ち出してしまい初ボギーとしたが最終9番パー4では意地を見せ2メートルのパットをねじ込み3アンダーと熟練のゴルフを示した。

 伊藤は「調子がいい時の本調子ではない」というが、それでもこの大会で結果を出したい想いもある。2017年、60歳の時にティーチングプログランドで優勝した会場が、この阿山カンツリー倶楽部。その年のシニア最終予選会では25位で7試合に参加し、2018年シニア賞金ランキングは68位に留まったが、翌年シニア出場に向けた最終予選会では10位に入りシーズンフル出場を果たしている。

 シニアツアー参戦に向け調子が上向きになるきっかけになったのが、ティーチングプログランド優勝だった。「68歳までに日本グランドタイトルを獲る、そして70歳まではシニアツアーでの挑戦を続けたい。だから一生懸命にやるしかない」と伊藤は明確な目標も持っている。「この大会で2勝挙げてますし『強すぎるよ』と言われながら、5年振りにこのティーチンググランドに出場していますよ。もう、何言われても気持ちは優勝です」。伊藤の闘志は頂上を見据えている。