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ティーチングプロ

〈TCPシニア選手権/1R〉ヘルニアを抱えながら夢を追う会員1年目・横田弘樹が1アンダー6位

2022年11月01日

 PGA会員1年目の横田弘樹(51)が、4バーディー3バーディーの71ストローク、1アンダーで6位につけた。

 2番ホールでは80ヤードを2メートルにつけてバーディーを先行させたが、7、8番を連続ボギーで前半は1つスコアを落とす。後半10番パー5では2オンさせたものの3パット。12番パー3では2メートルのバーディーチャンスも逃してしまう。「後半で2ホールも3パットでチャンスを逃して。しっかり打たないと入らないぞと割り切ったんです」。13番ホールでグリーン右カラ―から7メートルをしっかりとパッティングしバーディー。16番は3メートル、17番は1メートルと流れよく2つバーディーを重ねて、シニアビュー戦初日では1アンダー6位と好発進だ。

 横田は今年の6月に椎間板ヘルニアを発症し、約1か月激痛が続いた。痛みは座薬で抑え、ストレッチやアイシングで症状に向き合う日々だという。「結局のところ自然治癒を目指すしかないです。今日も朝起きてからストレッチ1時間してからコースにきました」と、ヘルニアと向き合っている。横田は30歳までプロテストに挑戦。その後レッスン活動をしていたが、49歳の時に腰痛を発症。練習場でゴルフの仕事を続けたい、シニアツアーにも出場したいという夢を抱え、PGAティーチングプロ資格を目指す決意をした。

 そして50歳という節目でPGAに入会。現在は神奈川にある緑野ゴルフクラブで練習場とショートコースをメインに週4日レッスン活動に励んでいる。横田はジュニアレッスンにも精力的で週末は20人ほどのスクールを抱え、さらにPGAジュニアリーグのチームを結成。今年の神奈川Aディビジョンではチームを優勝に導いた。

 「PGA会員として、このような試合に参加するのを楽しみにしてきました。夢はシニアツアー出場です。このティーチングシニアを弾みにして、今年12月のシニア予選会では練習の成果を示したいです」。シニア入りを機にゴルフの取り組みが増えたという横田が、ヘルニアに向き合いながら夢を追い求める。