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ティーチングプロ

〈TCPシニア選手権/1R〉2位タイ発進の大橋義幸はマインドフルネスでイップスを克服

2022年11月01日

 大橋義幸(55)が6バーディー3ボギー、69をマークし2位タイに浮上した。イン10番パー5ホールからスタートしバーディーを先行させたが、続く11番でセカンドをバンカーに入れてボギー。前半9ホールではスコアを1つ落としたが、後半では4バーディー・ノーボギーとし会心プレーを展開した。

 先週金曜に、ぎっくり腰(急性腰痛)を発症したという。すぐに針治療に向かい、その後は湿布を貼ってなるべく動かさずにしてきた。「だから前日の練習もせず、ぶっつけ本番なんです。明日はどうなるかわからないです」と少し怯んでいる様子だが、6つバーディーを獲れているプレー内容をみると、経験値の高さでコースマネジメントが上手くいったことが見て取れる。

 5年前にシニアツアーデビューしたが、パターイップスに罹り、試合で通用するゴルフができなくなってしまったという。「すごく辛かったです。どう向き合うかとずっと模索していました」と振り返る。調べているうちに「マインドフルネスメディテーション」というメンタルヘルスケアに出会い、イップス症状を克服することができたという。プログラムをしっかりと学び、マインドフルネス資格を獲得するまでに至った。

 今では所属している大阪府の練習場・和幸カントリー倶楽部内で、社員のプロゴルファー4名もマインドフルネス資格を取得しレッスン活動に生かしているという。「400人ほどが和幸にレッスンを受けに来てくれています。ジュニアも60人ほどいて、プロ社員みんなで育てることをモットーに、レッスンに取り組んでいますよ」。大橋はマインドフルネスに出会ったことで、ゴルフのステージを進めることができた。最終ラウンドでもマネジメントを生かしたプレーに期待がかかる。