50歳以上のPGAティーチングプロ日本一を決定する「第18回PGAティーチングプロシニア選手権大会」が11月1日、2日の2日間、茨城県にある静ヒルズカントリークラブ(6,646ヤード/パー72)で開催される。3月から全国15会場で開催された1次予選会には811名が参加し、2次予選を勝ち抜いた120名が出場する。
練習ラウンドを終えたばかりのティーチングプロが、談笑しながらクラブハウスに帰ってきた。「シニア選手権は3回目の出場ですが、毎回距離が長くなっていますよね。だけど、素晴らしいコースコンディションで、プレーしがいがあります。毎年この大会出場を目標にしています」と穏やかな表情をみせたのが、平井克昌(56・A級)だ。普段のレッスン活動は、アスリートジュニア選手を対象に教えているという。ジュニア選手の中には、先週のレギュラーツアーPGM石岡ゴルフ倶楽部で開催された「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」にアマチュアで出場している進藤太雅もいる。「進藤選手のようにパフォーマンスが高い選手もいれば、じっくり向き合うことで少しずつ成長するジュニアもいます。ジュニアのレッスンは教えがいがあります」という。平井はコースでのレッスンを中心に、実践で役立つ指導をモットーとしているため「ティーチングプロは知識を教えるだけではなく、経験も合わせて伝えていきたい」と、この選手権で得られる全てをレッスンに持ち帰ることも参加の目的である。
(左・川合典弘、右・平井克昌)
川合典弘(55・A)は、現在大阪と神戸にある「BUZZ GOLF THE LESSON STUDIO」で週3回初心者から上級者までインドア練習場でレッスンと、別日にはラウンドレッスンを行い、現在は250人のゴルフライフをサポートしているという人気プロである。「ゴルフは素晴らしいスポーツですから、たくさんの人に笑顔になってもらいたいですよね」と、レッスンの話をする川合は笑顔になる。「たとえ忙しくても、私たちはプロゴルファーですから、自分のゴルフ技術も磨いていきたいですし、一年に一度のPGA研修会や選手権には出場するように心がけています」。
ゴルフの先生として、自分の技術向上にも努めている川合は、ティーチングプロシニア選手権出場にこれまで5回出場しているが、2021年大会の26位がこれまでの最高順位だという。「もちろん、参加するからには優勝したいです。一年に一度ベストを尽して、上位を狙います」と意欲を示した。