山田大晟(26)が16番のバーディーで通算9アンダーとし、単独3位に食い込んだ。
首位に3打差の4アンダーからスタート。「自分が行かないとだめだと思って出ました。昨日(優勝した)坂本君と回っていいプレーをしていたので、落ちてくることはないと思っていた」という。1番でボギースタートも、2番パー5で6メートルに2オンし、イーグルを奪取。3番では15メートルのロングパットを沈めて追撃態勢に入った。
専大出身で、折り返しでこの大会ディレクターで専大時代のゴルフ部監督でもあった羽川豊に「エンジンかけろよ」とハッパをかけられたという。「攻めの姿勢を忘れず、ただ奥にこぼすと痛い目にあうので、フェアウェイからはフルショットで狙い、ラフに行ったら手前、手前で行きました」とメリハリをつけてのプレーを心掛けた。インに入って10、12番と取ったが、そこから伸ばせず通算8アンダーで16番へ。この時点では首位に2打差だった。右5メートルのパットは「狙ったラインにいいタッチで行った」とバーディーを奪い、3位を確保した。
昨年から2019年プロテストに合格。コロナ禍もあって、昨年からABEMAツアーに出場したが「トップ5には入るのですが、なかなか優勝ができなかった」という。今年もABEMAツアーを中心にプレーし「裏シードでツアーの出場権を取りたい」という。
「試合でしか分からないことも多い。グリーンもフェアウェイもいいコンディションの中で2日間プレー出来て、自分の完成度が分かってありがたかったです」と、次のステップへの弾みになった。