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シニアツアー

【シニア最終予選/FR】シニアルーキーで最上位の6位につけた伊藤修司

2023年03月17日

「耐えました、耐えました。この3日間、メンタル的にやられました」。アテストを終え、ようやく緊張から解放された伊藤修司が笑顔を見せた。悪条件に苦しめられた最終ラウンドで4バーディー2ボギー、70をマーク。通算2アンダー6位は、伊藤にとって最高の出来だった。

 シニアツアー出場を目標に掲げ、この1年間練習を積んできた。悩みはアプローチイップス。どうにか克服したいという思いで、生み出したのがクロスハンドで打つアプローチ。「これがグリーン周りでは寄るんです。自分のスタイルでいいんだと、少し自信になりました」という。その自信は精度の高いアプローチショットを生み出し、50ヤード以内の距離は狙い通りピンを仕留め、パットを確実に決められた。

 最終予選会出場に向けて、先輩であり兄として慕う崎山武志が、いぶすきゴルフクラブでのラウンドに付き合ってくれた。2月の合宿を経て3月直前の調整ラウンドの中で、崎山の生きたアドバイスを求めた。結果、練習に自信をつけて挑んだ最終予選会で、最大のベストを尽くすことができたのだった。「これで崎山さんと一緒の舞台に立つことができます」と、伊藤は目を輝かせた。

 今年の6月21日に50歳の誕生日を迎えるため、シニアデビューは夏の陣からとなる予定だが「それまでに得意のアプローチにもっと磨きをかけたい。メンタルが弱いので、そのあたりもトレーニングを重ねて試合に挑みたい」とデビューまでの準備期間にやるべきことも見えている。

 「最終予選会はもう嫌です(笑)。だから今年は賞金シードが獲れるように頑張ります」。ハードルの高い最終予選会をクリアした伊藤にとって、憧れていたシニアツアー参戦が現実として近づいてきた。