シニア2年目を迎える小久保晃一(51)が第2ラウンドを73でスコアを落とすも、通算1アンダーで6位グループに踏みとどまる健闘を見せている。10番ホールからスタートし、12番パー3をボギー、続く13番パー5ではバーディーを奪いバウンスバックに成功。15番パー4でもバーディーを重ねていた。16番パー4ではセカンドショットをグリーン右のバンカーに入れ、落としどころを10ヤード先のグリーンカラーに狙いを定めたが、ショットは5ヤードも届かずにグリーンを捉えられなかった。「ショックでした。いつもなら簡単なバンカーショットが打てなかったのです」と肩を落とした。このホールをダブルボギーとし、続く17番パー3もボギー。不安な流れがよぎったが、18番パー5では60ヤードのアプローチを1メートルに着けてバーディーを仕留めた。
後半に入っても我慢を強いられる場面が続いたが4番ボギー、9番バーディーでスコアを落とさずに乗り切り「73」と最小限のダメージで終えて最終ラウンドに望みをつないだ。
「ゴルフは1ストロークで状況が変わります。16番ホールのバンカーショットを安全に行こうと油断したのかもしれませんね。練習場だと上手くいくのに試合ではミスが出る。身体が普段と違う動きをするんですよ。アマチュアのような気持ちになりますよね。予選会は本当に気が抜けない」と一日を振り返る。
それでも小久保はやるべきことが見えている。「明日の目標は躊躇しないで振り抜くこと。性格上合わせにいってしまうのですが、最後の最後まで冷静になって、一打一打振り抜きます」。
3月2日に誕生日を迎えたシニア2年目、51歳。昨年のシニア最終予選会は39位で「日本プロシニア選手権」だけの出場となってしまったが7位という成績も残して自信がついた。「シニア入りを目指して身体を作ってきましたし、ある程度できてる自分がいます。だけど、出来そうでできていないもどかしさもあります。今回はもう一つ上のレベルに行くための挑戦なのです」と目を輝かせた。