シニアツアーの出場優先順位を決定する「2023PGAシニアツアー最終予選会」第1ラウンド。風が強まる中で6バーディー2ボギーで68をマークしたシニア3年目を迎える丸山大輔(51・アイテック)が首位。2打差2位には村上克佳(52・TMBC)、白潟英純(56・九州GC八幡C)、小久保晃一(51・フリー)、南崎次郎(53・立野クラシックGC)と続く。山中拓が4番ホールでホールインワンを達成している。
シニア3年目の丸山大輔にとって、昨シーズンは全試合に出場したものの、コマツオープンの7位が最高位で賞金ランキング43位と悔しいシーズンだった。「去年はプロ人生で一番ひどいプレーでしたよ。自分のゴルフを取り戻そうと必死でしたが、腰痛も発症して、どうしたらいいのか苦悩ばかり」と振り返り唇をかんだ。レギュラーツアー3勝というキャリアがあり、シニアでは優勝も期待される若手のひとり。どうにかカムバックして自分のゴルフを復活させたいという思いだけで、この数カ月はショットの精度をあげることと身体のケアに日々明け暮れたと打ち明ける。
最終予選会第1ラウンドは1番ホールからスタート。前半では3つのバーディーを獲り、ゲームの流れをつかんだ。後半の10番パー4でバーディーを決めたが11番パー4でボギーとしてしまう。13番パー5でバーディーとスコアを取り戻すと、15番パー4あたりから風が強く吹き始め、それまで好調だったティーショットが左のOBゾーンに向かって流されていった。球の落下地点にいってみると、OBラインギリギリのところでセーフ。そのホールはボギーとしたがピンチを乗り切れたという手ごたえがあった。最終18番パー5はグリーン手前からのアプローチが2メートルについて、バーディーフィニッシュ。68をマークし2位に2打差。丸山は単独首位で初日を終えることができた。
「この2~3カ月練習に打ち込んで、少しずつですが昔の・・・自分のゴルフを思い出せるようになってきています。ようやく5割程度まで回復したという感じかな。とにかくスイングイメージを取り戻したい」。丸山にとっては最終予選を上位通過することが、目の前にある目標だ。ホールアウト後丸山は直ぐに練習場に向かい、この手ごたえをしっかりと身体に染み付けて、残り2ラウンドに挑む。