静岡を拠点にプロ活動しているシニアルーキーの梅田有人(うめだ・ありひと)が最終予選会の第1ラウンドで71をマークし6位タイと好位置につけてルーキーデビューした。昔から付き合いのある東聡が同組ということもあり、心穏やかに最終予選会のスタートホールに立つことができた。
スタートホールはバーディー先行。ティーショットはきちんとフェアウェイにおいてゲームを進めると決めていた。前半は4バーディー・ボギーフリーで貯金もできた。後半にはいると向きを変えながら風が強くなり、ショットがグリーンを捉えられなくなってきた。13番パー5(545ヤード)では残り205ヤード、4番アイアンを手に取りフォローの風に載せて2オンを狙ったが、ボールはグリーン手前のバンカーへ。不運にも目玉になっていたこともあり、このホールもボギーとしてしまう。ショットはグリーンを捉えられず、我慢のプレーを強いられ、後半は3ボギー。それでも71でホールアウトし、1アンダー6位グループにつけて初日を終えた。
「レギュラートーナメントと同じくらいグリーンコンディションがいいので、きっちりスピンコントロールができないとグリーンを攻略できなかったです。だからこそショットの正確性が求められましたが、強い風が吹いた後半は風向もわかりにくく、難易度が高くなりました」と振り返る。
近年はコロナ禍でレギュラーQTへの参戦を止めていた。それでもシニア入りを目前にしていたこともあり、シニア予選会通過が目標になった。先輩プロには東聡、羽川豊をはじめ、研修生時代からお世話になっている柳沢伸祐といったベテランが勢ぞろい。「ルーキーとして、お世話になっている先輩と一緒にプレーしてみたいです」と笑顔ものぞかせる。あと2日の予選ラウンドは「楽しんでプレーがしたい」と、梅田はホールアウト後念入りにパッティング練習に時間を費やしていた。