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【日本GGユニテックスHD杯/FR】レギュラー7勝の東聡はプレーオフで敗れるも堂々の2位フィニッシュ

2023年09月30日

通算7アンダーとして並んだ久保勝美とプレーオフに持ち込み、全力で戦った東聡。プレーオフ2ホール目。セカンドショットは互いにグリーンキャッチ。先行・久保勝美に長いバーディーを先に沈められ、2メートル弱のバーディーパットを外した東。「強気にというか、ラインを消していこうと思って打ちました。できるだけまっすぐにという感じで打たないと入らないという感じで、イメージが最後までわかなかった」と唇をかんだ。

最終ラウンドは、最終組4アンダースタートの堤隆志、首位5アンダー久保勝美といった3名で優勝タイトルを争う展開だった。堤がバーディーを獲れば東も負けじと取り返す。そんな中で久保が首位の座を譲らず、1打の油断も許されないせめぎあいが続いた。東は前半34でターン。難易度が増す後半は、パーで凌ぎながらチャンスが来るのを信じて戦った。後半唯一のバーディーは17番。最終18番では3メートルのバーディーパットがわずかに切れてパー。同組でそれまでトーナメントリーダーの座についていた堤隆志がまさかのダブルボギーで、東と久保に優勝のチャンスが転がり込んできた。妻・美和子さんが帯同キャディを務めた最後までプレーを支えた姿も印象に残る。「余計なこともしないし、ありがたい」と感謝もにじませる。美和子さんも「パパ、チャンスがきたから」と一言添えてくれたことも、東の勇気あるプレーに背中を押していた。

プレーオフまでチャンスをつないだ日本グランド。優勝は次回に持ち越しとなったが「芽のあるグリーンでしたが、今週は良い感じでやり切りました。調子は良くなってきているのを実感できましたから、あとは距離感を修正して、次戦シニアツアーのプロシニアに挑みます」と口元を引き締めた。

東は今季開幕戦の金秀シニアで優勝を飾り、10年ぶりにシニアツアー優勝という美酒を味わった。「まだまだ負けないよ、50歳にもね」と言葉にするあたりは、プロとしての強いプライドをにじませる。レギュラーツアー7勝をマークしているベテランプレーヤーは、日々の練習を信じて今シーズンを戦い抜く。