ゴールド２勝目を狙い、最終ラウンド首位タイからスタートした高橋勝成（７３）。髙橋は出だし１番をボギーでスタート。前半バーディー３つ、ボギー２つとスコアを１つ伸ばしたが、後半２バーディー、１ダブルボギーでスコアが伸び悩んだ。ゴールドルーキー室田淳との差を詰められず、優勝スコアとは３打差、通算６アンダー２位タイとして大会を終えた。
「スタートホールでボギー。室田選手がバーディーだったので、ちょっとだめだなって。自分で崩してしまった感じです。自分で早くゴルフを立て直さないといけないと、それだけを考えていました」と一日の流れを振り返る。
勝負有りは１２番パー４。髙橋はドライバーで右のバンカーに入れて、そこからハーフトップ。３打目はグリーンをキャッチしたものの、グリーンが硬くボールはピンをオーバーし３パットのダブルボギーとしてしまった。その高橋のダブルボギーを見た室田は５０センチのパーパットを思いがけず外してしまい、パッティングに不安を抱えることになる。髙橋、室田の一騎打ち勝負は凌ぎあいの様相で、最後の最後まで緊張の糸が張り詰めた見事な戦い。髙橋は「ドライバーも室田選手や飯合選手に近づきながらプレーできていましたし、良い仕上がりになっていると思います」とやり切った表情を見せた。
最近は、悩まされている腰痛の新しい改善法も見つかり「だいぶストレスフリーなんです。身体はすごく良い状態ですし、アイアンが良い感じで振れてきているので、来週の日本プロシニアが楽しみですよ」と表情も明るい。この２日間、連日のエージシュート達成もベストを尽くした結果。優勝ができなかった悔しさを笑顔に変えて、次戦に向けて心身ともに最高のコンディションに持っていく。
