59歳、小林佳則が最終ラウンドを33・39の72ストロークで回り通算イーブンパーで、グランドの部のトップ3入りを決めた。練習ラウンドではショットが左に流れることが多かったと言い「スイングを調整しながらでしたが、我慢を続けた結果、良い成績で終えられました」と表情も明るい。
スタート1番でバーディーを先行。名物”馬の背”ホールの3番パーではバーディーを仕留め、7番で3つ目のバーディーと前半はゲームをうまく進めた。雨風がだんだんきつくなってきた後半の11番、12番で連続ボギー、さらに15番パー3でもボギー。「なんとか悪い流れを食い止めよう、なんとしてもここは我慢」とラスト3ホールは自分に言い聞かせながらパーを拾い、必死のホールアウト。上がってみれば3位タイで、グランドルーキーとしての存在を示すことができた。
小林はシニアツアー参戦を目指して、日々練習に励んでいる。「今年こそ、予選会で上位を狙いたいです」と口元を引き締めた。昨年のシニア予選会直前で新型コロナに罹り発熱。欠場を余儀なくされ、悔しい一年を過ごすことになった。「それでも今、スポンサーをしていただいてる城内製作所さんをはじめ、色んな方々に支えられてゴルフができています。感謝を伝えるには、試合で良いパフォーマンスを示すこと。プロとしては一試合、一試合を大事にして、長く出場し続けたいのです」。50代最後の歳に果たせた上位フィニッシュは、60代に向けて小林の大きな自信になった。