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グランドゴールド

〈関東グランドシニア・1R〉雨風の中で比嘉がチャンスを狙い、相性の良い箱根湖畔で4アンダー単独首位

2023年05月23日

 関東プロゴルフグランドシニア選手権大会の第1ラウンドが23日、神奈川県にある箱根湖畔ゴルフコースで開催された。朝から降り続く雨と気温12度という厳しい寒さの中でトップに立ったのは4バーディー・ボギーフリーで68ストロークをマークしたグランドルーキー・比嘉勉(59)。1打差の2位に小田教久(61)とグランドルーキーの清水洋一(60)が続く。前年覇者・崎山武志(60)は1アンダー8位タイ。

 今年6月に還暦を迎える比嘉勉(59)が4アンダー、68をマークして首位に立った。「ショット、パットとも、今は悪いところはないかな」と言い、雨と風、そして急に冷え込んだ一日をノーボギーゴルフで終えることができた。

 1番ホールからスタートし、2番から4連続バーディー奪取と勢いをつける。「フェアウェイをキープしないと、水を含んだ重いラフでマネジメントが厳しくなる」と言い聞かせ、前半最後9番パー4ではグリーン外からのアプローチを1.5メートルに寄せてパーセーブし、32ストロークで回ることができた。

 さらに雨が強まる後半に入っても、アプローチでピンにしっかりと寄せて10、11番とパーセーブ。長いショットではとにかくラフを避けるようなマネジメントに徹し、16、17番パー4でもきちんと寄せワンを成功させてスコアをキープ。比嘉は最後まで自分のやるべきことを守り抜き、4バーディー・ボギーフリーと実力を示すことができた。

 爆発力のある選手として比嘉は一目置かれる存在でもある。ちょうど10年前、2013年に行われた ISPSグローイング シニアオープンハンダ熱血シリーズ第1戦(草津CC)で優勝。同大会第5戦となる最終戦は箱根湖畔で開催され、久保勝美と比嘉が通算11アンダーで並びプレーオフの末、久保が優勝。一方で比嘉は5戦のシリーズを通じて賞金ランキングトップに輝き、翌年のシニアツアー出場権を獲得することができた印象の強いコースでもあるという。

 2021年の日本プロシニアでは初日に10バーディー・2ボギーの64をマークし単独首位に立っている。「グリーンリーディングもできているし、パッティングで流れさえつかめれば。明日も頑張りたい」と、相性の良いコースでグランドデビュー戦の初優勝を狙う。