海老原清治(74)が1イーグル6バーディー2ボギーをマークし、最終日ベストスコアの66ストロークで2位タイでフィニッシュした。
「今日はアイアンも良かったし、パターは長いのが入ったりと、13番までは自分でも衝撃的なゴルフをしていると驚いていましたよ」。前半アウトコースでの30ストロークは2日間通じて最小スコアである。後半に入っても12番、13番でバーディーを奪い、その時点で最終ラウンドを8アンダーしていた。「14番からはスコアを意識した部分があり、14番を3パットのボギー、15番はナイスボギーでした」。13番までのビックリした展開もあり、充実したラウンドを笑顔で振り返ってくれた。
「66はコースのセッティングもあるけど、なかなか出るスコアでないから、74歳で出せるなんて、嬉しいという一言だね」。74歳になっても海老原のドライバー飛距離は250ヤードを超えている。最終ラウンドのパー5は全て2オンをしており、ゴールドシニアのセッティングで距離は短めに設定させているとはいえ、飛距離のアドバンテージもあっただろう。
2022年から関東ゴールドシニアが船橋CCで開催されることになり、大会ホストプロの長谷川勝治や、横島由一ら旧友プロ9名ほどのメンバーで月に1回ぐらい船橋をプレーしている。「みんなで集まって、大会で良い成績を出すために、練習しているんだよ」。年齢を重ねてもゴルフ熱は冷めていないようだ。昔から一緒に戦ってきたメンバーと練習することが楽しみであり、向上心を生んでいる。
「小倉船橋CC社長がまた来年もここで開催してくれると言ってくれたので、また来年に向けてみんなで練習します」。記録が残っている1987年からのグランド・ゴールド競技でも年齢よりも8ストローク少ない、74歳66ストロークは衝撃的な記録である。海老原の向上心があれば、来年も新たな衝撃を与えてくれるかもしれない。