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グランドゴールド

【船橋CC杯関東ゴールド】前年覇者・大野雅幸は「明日は特に大事な一日」、ルーキー室田がゴールド参戦

2023年05月15日

 「船橋カントリークラブカップ 関東プロゴルフゴールドシニア選手権大会」の記念すべき初代チャンピオンに輝いたのが、千葉県銚子市にあるレインボーヒルズカントリークラブ所属の大野雅幸(72)。これまでPGA公式競技も含め優勝経験が無かった大野がレギュラー15勝、シニア5勝を挙げている尾崎健夫(69)とのプレーオフを制し、プロ入り46年目にしてプロ初優勝を飾ることができた。

 「初優勝してから、もう一年経ってしまいましたね。時間が足りないくらいですよ」と大野は笑顔を見せた。練習好きで知られる大野にとって、この一年は特に充実することができているという。「72歳にもなると、一日一日が大事になってきます。その積み重ねで、一年という時間がもっと大事になる。いつかゴルフができなくなる時が来ると思いますし、その時に後悔したくないのです。そう思って練習すると次から次と課題が出てくるんですよね」と言葉を弾ませる。

 大会前日は、一年振りに訪れた船橋カントリークラブでしばし灌漑にふけるも「プレーオフまで持ち込んだ昨年を思い出しましたね。あの時はドライバーも良く振れていたので、ティーショットは迷いが無かった感じです。このコースはクロスバンカーがしっかりと効いてくるので、コースなりにショットを打ち分ける技術が必要で、コースマネジメントが重要になってきます」と警戒する。

 「特にこの一年が大事だと思って過ごしてきました。ディフェンディングチャンピオンとしてふさわしいゲームを展開したいです。昨年の日本ゴールドシニア選手権という舞台では、思うようなプレーができなかったことも悔しさとして残っていますから、今回こそはという気持ちは高まっています」。大野は穏やかに微笑み、練習ラウンド後も課題の修正にしっかりと取り組むと足早に練習へ向かった。

 68歳以上のプロゴルファーで競うのが「ゴールドシニア」ということだが、年齢については今年12月31日までに68歳に達するということが参加条件になっている。選手の中には一年目を迎える「若い」顔ぶれも見られるが、室田淳(67)は今年7月に68歳を迎え、ゴールドルーキーとして本大会に参戦することになった。

 「コースは6200ヤードでしょう。こういう距離はゴールドの先輩たちには到底かなわないよ」と笑い飛ばすが、現役のシニアツアー賞金シード選手であり、レギュラー6勝、シニア20勝、グランドシニア4勝をマークしている鉄人の参加に、先輩プロたちにも「室田がきたか」と強い印象を与えている様子。昨年の日本プログランドシニアで優勝を挙げている室田は、この大会で一番若い選手として出場するアドバンテージを生かし「ゴールドシニア」タイトルの一つ目を獲りたいところ。第1ラウンドは第4組目で尾崎健夫(69)、前年覇者の大野雅幸(72)、佐野修一(75)という注目組でプレーすることも見どころの一つとなる。