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シニアツアー

【いわさき白露シニア/FR】賞金シード30人とともに海外メジャー出場権も確定 増田伸洋は「この年になっても行けるのはうれしい」

2023年11月27日

 今季のシニアツアーは全13試合が終了し、最終戦で今季3勝目を挙げた宮本勝昌が初めて賞金王を獲得し、賞金ランキング上位30人に与えられる賞金シードが確定した。



 初シードを獲得したのは7名。前週の「すまいーだカップ」で初優勝を挙げた増田伸洋は4位、開幕2戦目の「ノジマチャンピオンカップ」で優勝したI・J・ジャン(韓国)は5位、未勝利に終わった片山晋呉は11位、10月の「日本プロシニア」で優勝したタマヌーン・スリロット(タイ)は12位、横尾要は24位、髙橋朋載は29位、ジーブ・ミルカ・シン(インド)はギリギリ30位で初シードを決めた。


 その一方で阿原久夫はおよそ127000円差の31位でシードから陥落。そのほか、前年度に3位と躍進した兼本貴司は33位、中山正芳は39位、秋葉真一は45位、小山内護は50位、岩崎幸司は54位、河村雅之は61位、真板潔は63位、河合博大は72位でシード落ちが決まった。シード落ちした選手たちが来季の出場権を得るためには、3月に行われる最終予選会を上位で終えなければならない。


 また、今季の賞金ランキング4位以内に入れば、来年の海外シニアメジャー「全米プロシニア」と「全米シニアオープン」の出場権、同10位以内の上位2名には「全英シニアオープン」の出場権が手に入る。



 海外シニアメジャーの切符を目指していた片山が、賞金ランキング4位に入るには今大会で優勝するしかなかったが、トータル7オーバーは37位タイに終わり、賞金ランキングは11位と悔しい結果に。4位の増田と5位のジャンはおよそ10万円差で今大会を迎えたが、ともに1オーバー・13位タイだったため、4位以内の争いは増田が逃げ切る形となった。増田が1つ落とすか、ジャンが1つ伸ばせば、立場は入れ替わっていた。



初シード、そして海外シニアメジャー挑戦権を獲得した何人かのコメントを紹介しよう。


増田伸洋(賞金ランキング4位)


「レギュラーのときに全米オープンに行っていますけど、率直にこの年になってもメジャーに行けるのはすごくうれしいです。そのときとは違う雰囲気で行けると思うので楽しみは楽しみですね。来週は(レギュラーツアーの)サードQTに出場しますけど、春先はシニアが少ないので、ちょろっと(下部の)ABEMAツアーにも出られたらいいなと。主戦場はシニアに置いて、また来年も頑張りたいと思います」


I・J・ジャン(賞金ランキング5位)


「ルーキー2試合目でいきなり優勝できて、すごいうれしかった。みんな先輩だから、早めに来て挨拶して(笑)。でも一年楽しかったです。(賞金ランキング4位には届かず)今日はちょっと途中で気になって、あまり流れが良くなかったですね。体をちゃんとケアしてトレーニングして来年も良い成績を残したいです」


片山晋呉(賞金ランキング11位)


「いろんなことがあった1年。スケジュールをちゃんとしなきゃいけない、というのが一番です。もうちょっと慣れが必要でしたね。春先から出ていれば良かった。来季については(ツアーの)スケジュールが出てからです。シニアがある週でも嫌いなコースでなかったらレギュラーに行きます」


横尾要(賞金ランキング24位)


「納得はいってないですけど、最低限の仕事はできたかなと思います。オフはゴルフです。僕はオンオフがない感じで一年中ゴルフをやっている。1カ月に20ラウンドくらい。シニアで3年はやりたいから、今年は実質1年目で、シードを獲ったので2年。来年までは最低シードを獲りたい。周りのみんながすごいから目標設定は低いんですよ(笑)」