シニア最終戦前週に行われた「すまいーだカップ」までの賞金ランキング32位としていた崎山武志(61)が、「いわさき白露シニア」最終ラウンドで69をマークし、通算5アンダー5位フィニッシュ。賞金184万5000円を加算し、今季賞金ランキングを27位まで上げ、来期シニアツアー賞金ランキングシード資格を獲得した。
「大会前は10位以内を目指して、届かなかったらしょうがないと思っていました。初日のあの風のなかで、よく1オーバーで耐えられたなと思っています。立山さんもそうですし、いろんな選手からアドバイスをもらいながら、ほんとに結果に結びつけることができました」と、ホールアウト後、ようやく崎山はビックスマイルを見せた。
崎山の最終ラウンドは首位と4打差2アンダーからスタート。前半では3つのバーディーを獲り、勢いをつけていた。後半に入った矢先、11番パー4をボギーとしたが、12、13番で連続バーディー。難易度の高い15番をボギーとしたが、上り3ホールを慎重に、そして我慢のプレーを続け、69をマーク。スコアを3つ伸ばして5位タイに入ることができた。崎山にとって執念の3日間だった。
61歳という年齢からは想像できないトレーニングを積んできていた崎山。試合のスタート時間から逆算して5時間前には起床。朝2時間くらいは近くのジムを利用してランニングマシーンなどで体力面、コンディショニングに力を注いできた。「今年は1年間やり通しました。寝るのも7、8時を守ってきましたね」と振り返った。
「寺西さんからアドバイスをもらったことや、いろんな先輩、後輩に応援してもらっていました。恩を結果で返すことができて本当に良かった」と感謝を伝えた。そして「来年も試合に出られるので、今週のようなリズムでできるように、引き続き練習を頑張りたいです」と口元を引き締めた。還暦を過ぎているタイトリスト3兄弟の久保勝美、清水洋一も含め、崎山が引き続きシニアツアーを盛り上げてくれるはずだ。