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シニアツアー

【コスモヘルスカップ/1R】ウィラチャンとソクが首位2打差7アンダーで横田を追いかける

2023年11月02日

 首位2打差7アンダー2位グループに、タイ出身のタワン・ウィラチャン(56)と韓国出身のソク・ジョンユル(54)が入った。ウィラチャンは2019年に日本シニアツアーの賞金王タイトルを獲得しており、シニアツアー4勝を挙げていて、コロナ禍で来日ができなかった2020年を除くと、賞金ランキングにはトップ10入りを続けていて、安定のドライバーショットと得意クラブのパターを武器に今年も好位置につけて、優勝のチャンスを伺っている。

 ウィラチャンの第1ラウンドは10番ホールからスタートし、11番パー4でセカンドをピッチングウェッジでピン左1.5メートルに着けてバーディー発進。その後も14、16、18番すべて1ピン以内につけて、前半で4つのバーディー奪取に成功。後半に入ってもショットが冴えわたり、さらに3つのバーディーを重ねて7アンダーはノーボギーという完璧なプレーを披露した。唯一のピンチだったという4番パー4はガードバンカーからパーセーブに成功した1ホールのみで、この難解なカレドニアンを安定したスコアでまとめ上げてきた。

 ウィラチャンのドライバーショットは平均260ヤード。16番パー4(343ヤード)以外はすべてドライバーを駆使したマネジメントに徹することができた。「このコースはティーショットをフェアウェイに置かないと、まずバーディーチャンスは難しいと思います。今日は風も無かったので、スコアメイクが成功しました」と分析する。

 シニアツアーは連戦が続いているが、ウィラチャンの健康の秘訣を聞くと「少しだけ疲れていますが、身体は元気です。成田には大好きなタイ料理屋さんがありますし、好きなゴルフと食事を楽しめるので気分は上々です」と白い歯を見せた。ウィラチャンは2021年の住まい―だカップ優勝以来のシニア5勝目に照準を合わせた。

 ウィラチャンと同スコア65をマークしたソク・ジョンユル。第1ラウンドは10番からスタートし、前半で4つバーディーを奪取。ソクのハイライトは後半2番パー5(510ヤード)。セカンドショット残り210ヤードを4番ユーティリティーで5メートルに着けてイーグルを沈めた。その後も5、6番と連続バーディー。単独2位で迎えた最終9番はティーショットをラフに入れたのが原因でボギーに。それでも首位と2打差は優勝圏内にしっかりと着けている。

「いやいや、最後ボギーにしましたからね・・・。あと1日、最後まで頑張りますよ。でも7アンダーですから・・・」と控えめなコメント。ソクは正確なショットを武器に、2019年のISPSハンダカップフィランスロピー以来のシニア2勝目をかけて戦う。