シニアツアー第11戦目「コスモヘルスカップ シニアトーナメント」が、カレドニアン・ゴルフクラブ(6,812ヤード/パー72)で、11月2、3日の2日間大会として開催される。優勝賞金は大会にはシニアプロ84名に加え、ジュニア6名がエキシビジョン参戦する。コスモヘルスサポート契約プロの渡辺司(66)、芹澤信雄(63)をはじめ、今季初参加となる丸山茂樹(54)、中井学(51)といったゴルフ界でも広く活躍する選手も出場する。海老原清治(74)が最年長でシニアツアーに出場し、ジュニアから74歳まで幅広い年齢層がカレドニアンに挑戦する。大会は入場無料となっている。
丸山茂樹は今年54歳。シニアツアートーナメントはシニアルーキーの2019年にコマツオープンに出場して以来、2022年にコスモヘルスカップ、そして今年はカレドニアンに会場を移した同大会に出場し、シニア3度目の出場を果たす。
丸山は米国3勝、国内10勝を挙げているレジェンドプレーヤー。しかしシニアの年齢になり、身体は思うようにゴルフをさせてくれない。左肩の手術、レギュラー時代からの左親指付け根の痛み、股関節痛にも悩まされ、プロとしての満足度の高いパフォーマンスを表現できない悔しさを抱えている。そんな満身創痍で挑んだ昨年のコスモヘルスカップは26位。今年もコスモヘルスカップに「丸山茂樹」というスーパープレーヤーが参戦することは、スポンサーにとってもライバルのシニアの仲間にとっても大きな刺激になる。
この大会のために練習をしようと思っていても、「全体的に体がきしんでいますよ。調子は一つも良いことは無いし。体調も良くなく試合もどうしようか、未だに悩んでいます」と辛い胸の内もある。
それでも表情だけは明るいマルちゃんがいることはワクワクさせてくれる。「内臓は元気だけど、身体はボロボロです。関節や筋肉は全然良くない。健康だったら気持ちも前向きになるんだけどね。とりあえずどうなるかわからないけど、試合には挑戦します」。大会前日のプロアマでも、クラブを振れば笑顔を見せてくれる。身体が辛い状況でも、同期の仲間と久々に会場で会って昔話に花を咲かせれば笑顔になる。
シニア5年目を迎えたマルちゃんは、試合ではギアをあげて、良いパフォーマンスを示してくれることに期待したい。