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シニアツアー

〔福岡シニアOP/FR〕スーパーシニアの部は青木基正が4打差を逆転し大会2勝目を飾る

2023年10月29日

 エキシビジョンマッチとして開催された65歳以上のカテゴリー「スーパーシニアの部」では73歳の青木基正が4打差を逆転優勝で大会2勝目を挙げた。最終ラウンドを72のパープレーで回り、エージシュートも達成している。

 青木は「初日は良くても、2日目で体調の変化は容易に起こりうる。ですので、年齢とともに良い状態をキープするのは難しいことなので、結局試合は混戦になる」と推測していた。

 最終ラウンドは前半2バーディー・2ボギーでスコアを戻して後半の戦いに集中した。11番のバーディーが流れを変え、ライバルがスコアを落とす中で我慢のプレーを継続。15番をボギーとしたが、最終18番では、ライバルと目していた山本善隆が先攻して打ったアプローチが参考になったことも味方に、青木は絶妙のアプローチでピンまで40センチの距離につけて、パーセーブ。我慢を強いられた後半だったが、2019年以来の2勝目をあげることができた。

「大会実行委員長を務める長田力プロや山本己沙雄プロが昔からの良きライバルでいてくれることが、試合に挑む大きなモチベーションになっています。私自身も何十年と福岡で試合をしてきて、福岡という場所を自分のホームタウンのように感じています。谷大会会長とは私の契約するマジェスティの魅力を知ってもらったり、一緒にゴルフをすることで元気をいただいています。この大会で2回目の優勝できて、ご縁を感じていますし、本当に嬉しいですね」と青木は優しい笑みを浮かべた。

 スーパーシニアの選手は、元気でプレーする一方で、身体のケアにも人の何倍もの努力をしている。だからこそ青木は「これからもみんなで元気で一日でも長くゴルフを続けていきたい」とだけを願っている。1982年の関東プロゴルフ選手権、1985年ポカリスエットオープンの大会覇者は、当時の戦友たちと長く続く交流に幸せをかみしめていた。