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第7回福岡シニアオープンゴルフトーナメント
」の第1ラウンド。シニアルーキーのI・J・ジャン(50)と片山晋呉(50)が5アンダーで首位スタート。1打差4アンダー3位に伊東長明(53)。3アンダーに前年覇者P・マークセン(57)ら6名が続く展開となっている。スーパーシニアの部ではエージシュートを達成した中村通(72)が2アンダーで首位発進となった。
「私は福岡カンツリー俱楽部を良く知っているんですよ」と韓国出身、現在賞金ランキング4位に着けているI・J・ジャン(50)。「でも良く知りすぎているのも難しいものです」とは笑顔を見せた。第1ラウンドでは67ストロークをマークし、5アンダーで首位タイと順調な滑り出しだ。
ルーキーイヤーの選手にとってはどのコースも初めてプレーすることが多いが、ジャンは2019、20年の2年間、福岡に住んでいたといい、この期間に和白コースをよくラウンドしていたようだ。「このコースは私がレギュラーの時に優勝した名古屋の和合に似ているんですよ。グリーンの傾斜とかコースの雰囲気とか、結構居心地がいい」と相性の良いワケを解釈しているようだ。
ジャンはイン10番ホールからスタート。残り112ヤードを52度のウェッジで1メートルに着けてバーディー発進。続く11番パー5では、カラーから20メートルのイーグルパットがジャストイン。さらに12番パー3で2メートルのバーディー奪取。風が強くなりだした13番をボギーとしたが、前半は3つ伸ばすことができた。
ハーフターン後の1番ホールは、セカンドショットが風で右に流されOBへ。後半はダブルボギーでの幕開けになった。我慢を続けて4番から3連続バーディーを仕留めると、8番でも3メートルも決まり、ジャンは67ストローク5アンダーで首位タイに立った。
「先週あたりから、疲れなのかもしれませんが、腕がしびれて違和感がありまして。昨日は月森キャディと一緒に古賀にある『偕楽荘』という漢方生薬の温泉に行ったらすぐに治りました。日本全国たくさん温泉もありますし、美味しい食べ物もあります。シニアツアーは旅先も楽しまないと」と日本通のジャンは相変わらず好奇心が旺盛。「福岡はビールが美味しいですね」と試合後のご褒美も楽しみのひとつ。
和白は良く知りすぎているだけに、怖さもあるというジャン。今季シニア2勝目に向けて最終ラウンドへ挑む。