エキシビジョン競技のスーパーシニアの部(6,077ヤード/パー72)では中村通(72)が2アンダー70で単独首位。さらにエージシュートを達成している。1打差2位に佐野修一(75)が続いている。
72歳・中村通が2週間前の佐世保シニアオープン第1ラウンドでエージシュート達成したのに続き、福岡シニアオープンの初日でもやってのけた。「そりゃ、今年2度目のエージシュートは嬉しいですよ。スーパーシニアの仲間はワイワイやりながらでも、真剣勝負をかけてきます。その中でエージシュートと初日首位は嬉しいですよね」と中村は喜びを語った。
中村は佐世保シニアで初日71とエージシュートを達成したものの、最終ラウンドで75と叩いてしまい海老原に2打差を逆転優勝されてしまった。そのリベンジを果たしたいという思いで、いつもよりも気合も高めて挑んだ。
スタート1番をボギーとし「今日はだめかな」と思いもよぎったが、2番パー3でバーディー。7番では5メートルをねじ込むと、8番パー4では、セカンド残り199ヤードをユーティリティー3番で打つと、ピンそば70センチに着けて連続バーディー。前半で2つスコアを伸ばした。
後半に入って早々10番で2メートルを入れ、順調にスコアを伸ばしていたが、13番パー4でティーショットを左の林に入れるミス。出すだけになり、残り50ヤードのアプローチをだふってしまい乗らず寄らずのダブルボギー。どうにか取り返そうと、16番パー3では狙った2メートルのバーディーパットをグリーン上でまさかのダフリ。仲間の笑いも誘い、それまで気を張っていた雰囲気が柔らかくなった。最終18番パー5では4メートルをきっちりと沈めて、2位と一打差の首位に立った。エージシュートも達成し、中村にとってはまずまずの初日となった。
「こうやって、仲間とプレーができるのは本当に楽しい。試合ではみんな色んな技を仕掛けてくるしね、ぜひ見てもらいたいです。ミスショットもありますが、笑顔でリカバリーするのも経験のたまものだからね」と、スーパーシニアの見どころも伝える。「あと一日、自分自身がライバルやね。なんとしても自分に打ち勝ちたい」。レギュラーツアー20勝という驚異のレジェンド・中村通は、エージシュート達成で得た自信を胸に、あと一日怯まずに戦い抜く。
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