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シニアツアー

〔福岡シニアOP/前日〕前年覇者のマークセンは昨年賞金王を確定させた良い大会で「今年もベストを尽くします」

2023年10月27日

 昨年大会では、最終日に首位と2打差からスタートしたプラヤド・マークセンが最終18番ホールで5メートルのバーディーパットを決めて逆転優勝。この福岡シニアオープンでシニアツアー最多優勝記録となる20勝目を挙げ、4度目の賞金王を早々に確定。波に乗ったマークセンの強さが際立った印象を残している。

 今年12月で58歳になるとは思えない身体の切れと変わらないスイングリズム、そしてテンポの良さは、日ごろの健康管理の賜物。マークセンの帯同キャディを長年務めるエッグも「彼はプロですから健康は大事にしています。そして笑顔がある限り、元気でいられます」と言っている。マークセンは8月のマルハン太平洋シニアで一勝を挙げており、これまで出場8戦中5度のトップ5入り、現在賞金ランキング2位と変わらず強さが光っている。

 マークセンは2週間前の佐世保シニアオープンを欠場し、当週開催されたレギュラーの日本オープンに「直近の日本シニアオープン優勝者」というカテゴリーで出場。予選通過は果たせなかったが、久々のレギュラーツアーで刺激を得られた。その後、台湾シニアの試合を終えてからタイに一時帰国。大会の2日前に日本に戻ってきた。

マークセンは大好きな福岡の焼肉やすき焼き、ラーメンといった食事も毎回楽しみにしているそうだが、帰国直後はさらっと夕飯を終えて身体を休めて体調を整えたそうだ。

「一年ぶりにこのコースに戻ってきて良い練習ができました。昨年の良いイメージも残っていますし、今のところ調子も悪くないのですが、あとは風次第。試合が楽しみです」とコンディションも上々だ。「これからだんだんと気温も下がり始める時期になりますが、体調だけはきちんとしておきたい」と、季節の変わり目にも気を遣う。

「このコースで2日間大会の優勝スコアは恐らく5から8アンダーを想定しています。自分のゴルフができればいいですね」と穏やかな表情を見せた。キングオブシニアのマークセンの第1ラウンドは、地元福岡出身の白潟英純と、61歳で今年のコマツオープン優勝を飾り絶好調の久保勝美と同組でプレーする。キングオブシニアのマークセンがゲームをけん引するのかどうかも見どころのひとつとなる。