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シニアツアー

〔佐世保シニアOP/FR〕プレーオフに敗れた田村尚之は、ノーボギーゴルフに明るい兆し

2023年10月15日

 第1ラウンドでは8つのバーディーを量産し、好スタートを切った田村尚之(59)。最終ラウンドでは3バーディー・ノーボギーで回り、スコアを11アンダーまで積み上げた。しかし同組の塚田好宣が66と猛追し、田村に追いついてプレーオフへ。1ホール目、先に田村が3打目を2メートルにつけると、後攻の塚田が田村の内側に。田村のバーディーパットはわずかに外れ、ほぼ同じラインから後攻で打った塚田が1.5メートルを沈めて優勝。田村は敗れて2位に終わったが「残り4戦に向けて明るい兆しが見えた」と表情は晴れやかだ。

 田村の最終ラウンドは、塚田好宣、飯島宏明、髙橋朋載というロングヒッターと同組だった。ドライバーの飛距離は20~30ヤード置いていかれたが、「ムリなものはムリ」と動じることなく、自分のルーティーンでティーショットをフェアウェイに置き続けた。ラスト3ホールでは、3メートル前後のバーディーチャンスを逃し続けたが、それでもこの2日間はボギーフリーの完全ラウンドを達成できたことに、大きな満足感を得ていたようだ。

 「こんなにショットもパットも良いプレーが決まってくれてね、本当に良かったですよ。今夏から投入したセンターシャフトのキャスコ新パターも良い働きをしてくれています。おやじの四十九日法要も無事に終わり、心身共に穏やかな状態になってきたのかと思います」と好調さの要因を挙げた。

「これで残り4試合、少しは自信もって戦えることができそうです」。本大会で単独2位に入り賞金135万円を積み上げ、賞金ランキングを67位から44位までジワリと上昇させることができた。田村尚之が残り4試合、今回の好調を自信に変え、戦い抜く姿にも期待したい。